私は、バリバリなUKロック・マニアです。
UKロックでも、ジョン・レノンやジョン・ライドンなど、カリスマ的なボーカリストが数多く居ます。
私の長年のUKロック・マニア歴を思い出しますと、初期キンクス時代のレイ・デイヴィス風のボーカリストがハマることに気付きました。
ジョン・レノン風やジョン・ライドン風も嫌いではないですが…。
最近やっと気付きました。
本当に、無意識なことでしたので…。
レイ・デイヴィス風のボーカル・スタイルは、後年のUKロックのボーカリストに継承されて行きました。
例えば、ブラーのデーモン・アルバーンや、今をときめくUKロック界の貴公子であるマイルズ・ケインもレイ・デイヴィス風のボーカル・スタイルです。
デーモン・アルバーンの場合は、レイ・デイヴィスよりキーはやや低めで、マイルズ・ケインの場合は、やや高めです。
それでも試しに、この3人のボーカルを続けて聴きましたら、ほぼ一貫した声色だったので、面白かったです。
おすすめは、キンクスの"You Really Got Me"とブラーの"Song 2"とマイルズ・ケインの"Inhaler"を続けて聴いてみることです。
前述の通り、多少の声の違いはありますが、共通する所は、ちょっと鼻にかかった歌声で、どこか皮肉っぽい歌い回しであることです。
UKロックが好きな方で、"キンクスが嫌い"という方は、ほぼ居ないかと思います。
なぜならキンクスは、'60年代の英国のバンドにしては、US市場を全く気にせず、かなり内向きな音楽を演奏していたからです。
言わば米国人が聴いても、その良さがチンプンカプンな世界観が歌われています。
逆にUKロックが好きな人にとっては、どっぷりUKなキンクスのセンスは大歓迎であると思います。
上の写真はキンクスの"Face to Face"です。
鼻にかかった皮肉っぽいボーカルを堪能出来る、"Sunny Afternoon" が収録されています。