kesiki

私は、古い人間ではありませんので、『男たるもの、〜でなくてはいけない』とか、『女性は、〜すべきである』とか、あまり気にしない方です。
今時、『男女の役割という観念』は古いと思っていました。
でも、『男女の役割という観念』が、あって良かったと思う瞬間がありました。

それは、私が警察署を訪れた時です。
別に、悪いことをしたのではありませんよ。
車の車庫証明を取るために、警察署を訪れたのです。

気が弱い私は、警察署に入るだけでも、ハードルが高くて恐ろしいことでした。
何も悪いことをしていないのですが、警察署の玄関を入ることにも勇気が入ります。

警察署の大きな玄関の自動ドアが開いた瞬間、私は緊張しました!
身体が大きい、強面の警察官が仁王立ちして、厳しい口調で話しかけられたらどうしようかとビクビクしていました。

そうしましたら、デパートの案内カウンターのようなブースで、制服姿の若い婦人警官2名が、受付をしていました。
『あの〜、車庫証明の手続きは、どこへ行けばよろしいでしょうか?』と恐る恐る聞きましたら、『こちらです』と、まるでデパートの案内係の方のように丁寧に場所を案内して頂けました。

この対応は本当に、緊張がほぐれて、ほっとしました。
この時、もしカウンターに強面の男性警察官が2名居ましたら、私の緊張度はMaxになっていたことでしょう!

『男女の役割という観念』
女性の場合は、ソフトで人を安心させるイメージを与えます。
男性の場合は、人に威圧感と厳しさのイメージを与えます。
本当、この時ほど、それを体感したことはありませんでした!

後日、車庫証明を取ることは、車のディーラーの方は、日常茶飯事の作業なので、業務として、特に何も感じていないと伺いました。
そう考えますと、私は、本当にに小心者です。

このエピソードは、時々、笑い話のネタとして使わせて頂いています。