ラスト・シャドウ・パペッツが2008年にリリースした"The Age of The Understatement"が、歴史的な名盤であることに今になって気付きました。
ビートルズは"サージェント・ペパーズ"を、The Whoは"トミー"という歴史的な名盤をリリースしました。
そして、アレックス・ターナーとマイルズ・ケインは"The Age of The Understatement"という歴史的な名盤をリリースしたのです。
"The Age of The Understatement"は、リアルタイムでリリースされた数日後に購入して聴きました。
もちろん、当時も素晴らしいと、思いました!
しかし、アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーと、当時は無名だったラスカルズのマイルズ・ケインによる、一時的な気まぐれのようなサイド・プロジェクトなのだと思っていました。
今年になって、8年振りにラスト・シャドウ・パペッツのセカンド・アルバムである、"Everything You've Come to Expect"がリリースされることで、一時的な気まぐれのようなサイド・プロジェクトではないことが分かりました。
現在、ツアーの真っ最中である、ラスト・シャドウ・パペッツ。
セカンド・アルバムをリリースすることで、くしくも、ファースト・アルバムの"The Age of The Understatement"が個人的にも、そして世界的にも再評価されるに至ったと思うのです。
ラスト・シャドウ・パペッツの魅力は、ロック・ミュージシャンの2人が、オーケストラの演奏を取り入れて、ロック的要素を排除させ、'60年代ムード・ミュージックのような音楽を演奏している所です。
なので、『ロックが苦手な人も好きになれるロック・ミュージック』ではないでしょうか?
アレックスがアークティック・モンキーズの活動を再開したり、マイルズがソロ・ワークを再開させるのも喜ばしいですが、当面は2人がラスト・シャドウ・パペッツとして活動して欲しいものです。