Magic Sam Live

夜中にワインを味わいながら、聴いて心地良い音楽は、人によって様々と好みがあるかと思います。
ピアノの演奏が好きな方も居れば、ジャズの演奏を聴くのが好きな方も居るでしょう。
私の場合はブルースを聴きながら、フルボディの赤ワインを味わう、ひと時が大好きです。

22日の晩は、マジック・サムのライブ盤、"Magic Sam Live"を聴きつつ、ワインを味わいました。
その艶っぽいエレクトリック・ギターと、ファンキーな歌声に魅了されました。
夜中にブルースの、まったりとしたリズムに身を委ね、深い味わいのワインを飲みますと、身も心も落ち着きます。

マジック・サムのライブ演奏の、特筆すべきは主体は、エレクトリック・ギターなので、無類のロック好きな私も、ぐいぐいと引き寄せられます。
ライブの演奏は1969年なので、まさにジミ・ヘンドリックスと同時代を生きた方なのだと思います。
因みに、マジック・サムは、ジミ・ヘンドリックスの5歳年上となります。

本当に、マジック・サムは素晴らしいギタリストだと思います。
1969年頃は、ブルース・ロックが流行した時代ですが、マジック・サムのギタープレイを聴きますと、ブルース・ロックが霞んで見えて来ます。
何しろ、マジック・サムは"ブルース・ロック"ではなく、正真正銘の"ブルース"ですからね。



奇しくも、マジック・サムが他界した9ヶ月後に、ジミ・ヘンドリックスも後を追うように他界しています。
2人の偉大なギタリストが、同時期に他界したことは、まさに運命と歴史の悪戯のように感じられてしまいます。

Magic Sam Live
MAGIC SAM
DELMARK
2002-10-11