Tommy

近頃は、ロックのアルバムや曲の良さは、ソングライティングの次に、ボーカリストの声の良さなのではないかと思うようになって来ました。

ロックという音楽は、エレクトリック・ギターで代表されるような電気的な人工音で構成されます。
その中でも、最も人間味があるサウンドは、ボーカリストであるように感じられるのです。

実際、疲れた時に聴いた音楽で癒されるサウンドは、ボーカリストの歌声です。
しっかりとソングライティングが、されていることは言うまでもありませんが、その曲を生かすか殺すかもボーカリスト次第です。

それは日頃、誰かが同じ歌を口ずさんだ時にも言えることですが、歌が巧い方だとか、声が綺麗な方が口ずさんだんだ方が絶対に、曲の良さを引き出していると思います。

The Whoの"Tommy"は、ボーカリストのロジャー・ダルトリーの才能が光るアルバムだと思います。
"Tommy"におけるロジャー・ダルトリーのボーカルは、ブラック・ミュージックの影響を受けつつも、まるで聖歌隊の少年ような澄んだ美しい歌声を披露しています。




"Tommy"は、今時私が、あれこれ述べてるべきではない、世界的な超名盤です。
まずは、ロジャー・ダルトリーの歌声に着目すべきだと思います。


トミー(紙ジャケット仕様)
ザ・フー
ユニバーサル ミュージック
2014-08-27