ポール・ウェラーは、誠実な方だと思います。
実際の人柄は知る由もないですが、その音楽性やコンスタントに活動する姿勢は、誠実そのものです。
その活動を通して重きを置いているのは、ソングライティングです。
その才能が持続し続けることが、驚異的です。
ボーカルは、一貫してスティーブ・マリオット風に徹しています。
それは、先人の畏敬の念を感じます。
こちらは、そのスティーブ・マリオットのボーカルです。
そして、こちらがポール・ウェラーのボーカルです。
ポール・ウェラーの方がキーが低めですが、スティーブ・マリオットのボーカルの影響を感じられます。
ギターはファンならば、一聴して分かるグシャグシャした音色のエレクトリック・ギターが特徴です。
特に初期のザ・ジャムのギターの音色は、ファンも心配になる程に、不安定でグシャグシャしています。
しかし、その不安定さを隠さずライブで演奏した所が魅力でした。
そして、ルーツとなるブラック・ミュージックの探求も、時に過剰過ぎるほどに誠実でした。
カーティス・メイフィールドの"Move On Up"は、ポール・ウェラーの全キャリアで、得意なカヴァー曲です。
日本人としては、ポール・ウェラーの最初のソロ・アルバムを、本国よりも半年近く前に日本で先行発売して、胸を打ちました。
私は、その先行発売の初日に購入致しました。
そして、ポール・ウェラーの娘で、モデルのリアさんは、日本人モデルの男性と結婚して、日本との縁の深さも感じられて、嬉しいです。