31日は、膨大な曲数が収録されている私のiPodを、シャッフルして聴いていました。
この日の私の感性に電気が走ったのは、エルビス・コステロ&ジ・アトラクションズの曲でした。
当初からソングライティングには定評があったコステロですが、そんなコステロのボーカルとギターを、バンドのアトラクションズが煽りに煽って、結果的にパンクなサウンドになっていることに面白みを感じたのです。
コステロの声質は、どこか辛辣な響きがあり、聴いていて、結果的にヒリヒリするような感覚に陥ります。
コステロのギターはテクニカルでなく荒削りですが、レコーディングでもライブ盤でもサポート・ミュージシャンを起用せず、雑なサウンドのままでリリースしますが、そこに逆に誠実さを感じてしまいます。
それら全てが化学反応を起こし、パンクなサウンドに聴こえて来るのです。
たまに、ハードコアなパンク・ロック・マニアから、バディ・ホリー風のルックスと巧みなソングライティング能力から、『コステロはパンクではない』とも言われます。
しかし、パンク・ロックの衝動性と攻撃性、DIYの精神から申しますと、エルビス・コステロ&ジ・アトラクションズは充分にパンクだと、私は思います。