The Whoのソングライター、ピート・タウンゼントが書くLylicsは、時として解釈が難解なこともあります。
しかしながら、印象的なフレーズが多く、時として人生感を一変してしまったこともあります。
私が好きなフレーズを、以下に列挙します。
"I Can't Explain" 『説明出来ない』
"My Generation"『歳を取る前に死にたい』
"See Me, Feel Me"『私を見て、感じて、触って、癒して』
"Won't Get Fooled Again" 『新しいボスと会え!前のボスと同じだ!』
改めて、列挙しますと感じますのは、繊細さと自尊心と反抗心に満ちたLylicsに感じられます。
恐らくは、ピートのパーソナリティーから湧き出る言葉なのかと思いますが、『歳を取る前に死にたい』と『私を見て、感じて、触って、癒して』というフレーズを連続して読みますと、若者ならではの自尊心を体現した言葉であることを感じてしまいます。
さらに、The Whoはピートが書いたLylicsを、ボーカリストのロジャー・ダルトリーが歌うことで完結します。
ロジャーの、ややハスキーな声と黄金のカーリーヘアのルックスから化学反応のように融合し、一気に神々しいロック・シンガーの曲に昇華します。
ピートの難解なLylicsを独自に解釈して歌うロジャーは、頭が良くないと無理だと思います。
何だかんだ言って、The Whoのピートとロジャーは、切っても切れない表現者のチームなのだと思います。