
8日は、気分でキンクスのアルバムをリリース順に聴きました。
キンクスというバンドは、初期は当時としては画期的なギター・サウンドで売れたバンドです。
しかし、キンクスというバンドの面白い所は、キャリアを重ねて行くうちに、どんどん時代のトレンドから外れて行く所です。
"Something Else by The Kinks"のジャケットのアートワークは、アールヌーヴォー風で、まるで19世紀末の英国のヴィクトリア朝時代のポスター風です。
アルバムがリリースされ時は、サイケデリック・ロックの全盛期でしたが、キンクスは全くサイケデリック・ロックには接近せず、むしろ『古き良き大英帝国』を謳歌しているかのようです。
アルバムの代表曲は、"Waterloo Sunset"は、ロンドンのウォータールー橋から見える夕日と男女について歌っています。
"Waterloo Sunset"は、本当に美しい曲で、私も大好きな曲です。
Lylicsも、ソングライターのレイ・ディヴィスは詩人のように、その情景を描いています。
Lylicsから思い浮かぶ情景は、19世紀の前半に活動した英国の画家、ターナーの風景画のようです。