高校生の時から独自の音楽の趣味があった私です。
高校生の時に、『人と違う音楽を聴いていたら、他の人と話が合わなくなるので、やめた方が良いよ』と友人の助言を受けました。
しかし、人と話を合わせるために好きでもない音楽を聴くことは、到底できないことでした。
現在でも、雑談で『ロックを聴いています』と言いますと、『海外のばかり聴いています』と言いますと、途端にサーッと周囲が引いて行く感覚を体験します。
『邦楽は聴かないんですか?』と言われてしまいます。
個人的に日本のポピュラー・ミュージックを、『邦楽』と呼ぶことに抵抗があります。
なぜなら、『邦楽』という言葉は、正式には雅楽や琴や三味線のような音楽を差すからです。
なので、『邦楽は聴かないんですか?』と聞かれましたら、『日本のロックは聴きますよ』と答えます。
『日本のロックなら、サディスティック・ミカ・バンドが好きです』と答えますと、またサーッと周囲が引きます。
『知りません』と…。
日本のロック・バンドで、'70年代半ばにイギリスでアルバムをリリースし、ツアーをして、好評だったバンドである旨を伝えますと、『そんな昔に?』と驚かれます。
そんな、誰も知らないサディスティック・ミカ・バンドで、私が一番好きな曲は、"ハイ・ベイビー"という曲です。
バンドで、メインのボーカリストでメインのソングライターである加藤和彦さんの魅力が伝わって来るからです。
ほのぼのした曲調と、ほのぼのした加藤和彦さんのボーカル、ミカさんの脱力ボーカルの掛け合いが気に入っています。
歌詞には、”ベルが鳴ればリン”とか、"レコード"とか、スマートフォンの時代からしますと、昭和の香りがしますが、そこも含めて愛おしい曲です。