Colour of the Trap

マイルズ・ケインは、頻繁に私が聴くお気に入りのSSWです。
いつもは、マイルズの個性的なエレクトリック・ギターの音色を聴きたくて、爆音でかけて聴いています。

しかし先日、ボリュームを絞って聴いていましたら、ミキシングのバランスで、マイルズのボーカルが前面に出ることに気付きました。
ボリュームを絞りますと、マイルズのエレクトリック・ギターの音色は、何かの打楽器のような音に聴こえるので不思議です。

そしてマイルズの歌声は、不思議な存在感があり、聴いていますと、なぜだかリラックスしてしまいます。
そのボーカルは、キンクスのレイ・デイヴィスとジョン・レノンを足して2で割った歌声のように感じます。

やはり、マイルズの良さはボーカルありきだと感じた次第です。
初期のラスカルズ時代はボーカルより、若干ギターに重きを置いて、セールス面において苦戦を強いられていたのだと、今さらながら感じてしまいました。
マイルズは自分で自分の才能に気付き、SSWとして生きる道を選んだのでしょう。

しかしながら、マイルズのフニャフニャな音色の、個性的なエレクトリック・ギターのプレイも大好きですけどね…。




Colour of the Trap -Clrd- [Analog]
Miles Kane
Music on Vinyl
2020-01-31