Roger Daltrey

The Whoのロジャー・ダルトリーの歌声は大好きです。
'60年代のロジャーのボーカルは、試行錯誤していたと言われますが、そんな'60年代のロジャーのボーカルも大好きです。

その若干ハスキーな歌声は、不思議な魅力があります。
'60年代の活動初期から、ロジャーのボーカルはカリスマ性があったと思います。

よく聴きますと、カヴァーでは非常に丁寧に歌っています。
オリジナルでも、曲調によって歌い方を変え、ソングライター・ギタリストのピート・タウンゼントの曲の魅力を最大限に発揮させています。

また、'70年代にロックが爆音の時代につれて、ロック・ボーカリストは金切り声を上げるようになりましたが、ロジャーはピッチを上げずに、シャウトすることで他のバンドのボーカリストとは違うアプローチを実践しました。
実際、ロジャーの歌声は喋った時と全く声質で、本当に地声で勝負した方なのだと思います。

近年のロジャーのボーカルは、黒人ブルース・シンガーのようにボーカルにスタイルを変えて、さらにアーティスト性が強まったと思います。

また、The Whoのライブではピート・タウンゼントがジャンプしたり、ギターを破壊したり危険な行為に及んでも、サッと身をかわし、マイクをコードでブン回して存在感をアピールする度胸が素晴らしいです。

YouTubeは1967年のThe Whoのシングル、"I Can See For Miles"です。
バンドの演奏は、それなりに強めサウンドですが、ロジャーのボーカルは、何事もなかったかのようにファ二ーでポップに歌い上げています。




セル・アウト+10
ザ・フー
ユニバーサル インターナショナル
2002-08-21