MY GENERATION / LTD.ED

ロックを語る時に、よく語られることは楽曲指向か、プレイヤー指向かという議論です。
まぁ、難しいことは考えずに好きになった曲を楽しめば良いと思います。

私は、どちらかと言えば楽曲指向です。
私が好きなソングライターは、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、レイ・ディヴィス、ピート・タウンゼント、デヴィッド・ボウイ、エリビス・コステロ、ポール・ウェラーと枚挙にいとまがありません。

'60年代後半から、ロックに忍び寄って来たムーブメントは、プレイヤー指向です。
クリームにジェフ・ベック・グループ、そしてジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスです。
私も、これらのバンドは好きです。

プレイヤー指向は、'60年代初めから活動していたビートルズのようなバンドは、脅威に映ったことでしょう。
10年後の'70年代後半に、パンク・ロックがプレイヤー指向を否定し、楽曲指向に戻る契機にもなりました。

そのような中で、The Whoは登場した時代と音楽性において、中間地点に立たされていたバンドだと思います。
ソングライターのピート・タウンゼントの楽曲は、他のバンドに提供されたり、数多くのカヴァーも生み出しています。
同時に、ドラマーのキース・ムーンと、ベーシストのジョン・エントウィッスルは、現在でも凄腕プレイヤーとして認識されています。

ちなみに、ピートがソングライティングした"Substitute"は、セックス・ピストルズによってカヴァーされました。
やはりThe Whoの曲は、セックス・ピストルズのようなセンセーショナルな、バンドにカヴァーされるのが似合うと思います。

極上のソングライターと、凄腕プレイヤーが同時に存在したThe Whoは、私にとって最高のバンドです。




MY GENERATION / LTD.ED
WHO
POLYD
2016-11-18