The Who

26日は朝からThe Whoのファースト・アルバム、"MY GENERATION "を聴いていました。
やはり、この音の破壊力が素晴らしいです。
日本ではThe Whoの人気は高くないのですが、私にはサッパリ分かりません。
でも、ひょっとしましたら、 The Whoのファースト・アルバムを大音響で聴いたら分かるかもしれません。
私は学生時代に、ボロボロの木造アパートに住んでいましたが、The Whoのファースト・アルバムを大音響でかけましたら、ベースとドラムの音で木造アパートが地震のように揺れました。
これは近所迷惑になるので、すぐにボリュームを下げましたが。
私の若気の至りです。
良い子は真似しないでね。

15日の朝はThe Whoの"Live at The Fillmore East"を聴きましたら、眠気が吹き飛びました。
まぁ、若々しくてラウドで勢いがあるライブ盤です。
録音されたのは、1968年4月で、当時はThe Whoのメンバーの年齢も23歳前後で、若い訳です。
1968年と聞きますと、かなり昔に感じられますが、2018年に当時のテープをレストアし、ミックスし直し、リマスターされています。
なので、50年以上前にライブ会場で録音されたとは思えないような、クリアな音質です。
演奏も、ロックの基本形である、ボーカル、エレクトリックギター、ベース、ドラムなので、パッと聴きますと、いつの時代のどんなバンドなのか分からない位です。
でも、The Whoの個性的な演奏は、そのまま真空パックされています。

最近、ふとした時にThe Whoの"See Me, Feel Me"のLylicsを思い出しました。
和訳したその一節は、
私を見て
感じて
触れて
癒して
といった一節です。
'60年代のThe Whoと言えば、ライブの過激なパフォーマンスで有名なバンドです。
ギタリストでソングライターのピート・タウンゼントは、ライブ中にギターを抱えながらジャンプしたり、腕を風車のように振り回したり、最後にはギターやアンプを破壊します。
ドラムのキース・ムーンは、ピートが破壊したと同時にドラム・キットを滅茶苦茶に破壊します。
ボーカルのロジャー・ダルトリーは、マイクをカウボーイのようにブン回し、マイクをシンバルに叩きつけます。
そんな過激なThe Whoのソングライターのピート・タウンゼントが、"See Me, Feel Me"のような繊細なLylicsを書いた事が、驚きを隠せません。
"See Me, Feel Me"は、現代社会でも通じる普遍的な内容だと思います。
現代の人でも大なり小なり、人は『私を見て/感じて/触れて/癒して』と思っている思うからです。
ちなみに、ライブで"See Me, Feel Me"を演奏している時、ボーカルのロジャー・ダルトリーは、金髪のカーリーヘアを振り乱しながら歌う凄く神々しく、ロックの神が舞い降りようにも感じられてしまいます。

The Whoのシングル、"I Can See for Miles"(邦題『恋のマジック・アイ』)は、聴けば聴くほど凄い曲です。
まずはヒットチャートですが、英国では10位と初期のThe Whoのシングルとしては低めですが、全米では9位となり、米国でのThe Whoのシングルの最大のヒット曲となりました。
"I Can See for Miles"で、最も凄い点は、そのサウンドです。
一聴しますと、普通の'60年代ロックに聴こえなくもないですが、さにあらずです。
ギターやドラムが何重にもオーバーダビングされているのです。
それは、爆音で再生すると分かります。
ボリュームだけでなく、かなりラウドな曲に感じると思います。
こんなにラウドな曲なのに、ロジャー・ダルトリーのボーカルは、澄んだ高音で歌っています。
絶叫ボーカルではなく、実にポップな歌声で歌っているのです。
The Whoの曲はスタジオ盤より、ライブ演奏の方が良かったりする事が多いですが、オーバーダビングのため、ライブ演奏が困難で、ライブ演奏したとしてもスタジオ盤の方が良いという稀有な曲です。
そんな訳で、"I Can See for Miles"は、ソングライターのピート・タウンゼントが作曲したシングルでも屈指の名曲だと思います。
全英チャートで振るわなかった理由は謎ですが、シングルがリリースされたのが、1967年9月18日の日付がポイントだと思います。
その翌日の同年年9月19日に、ビージーズの"マサチューセッツ"がリリースされ、全英1を獲得したからです。
当時の英国の大衆は、The Whoのラウドなシングルよりも、ビージーズのソフト・ロック路線のバラードをチョイスしたのでしょう。

18日は何気に、The Whoの"Live In Hyde Park"が無性に聴きたくなりました。
この"Live In Hyde Park"は、ドラマーのザック・スターキーと、ベーシストのピノ・パラディーノというリズム・セクションが完成したライブだと思ったからです。
聴いてみると、やはり素晴らしいです。
ザック・スターキーのドラムは、キース・ムーンのドラムと父親のリンゴ・スターのドラムのテイストが混ざった様に感じます。
ピノ・パラディーノのベースは、音色もフレーズも美しいです。
オリジナルのメンバーである、ボーカルのロジャー・ダルトリーと、ギターのピート・タウンゼントは、当時は70歳でしたが、バンドのサウンドは、とにかく若々しいです。
動画を観ますとサウンドの若々しさと、2人の年齢の落差を感じる事が出来ます。
このバンドのサウンドを聴きますと、若いオルタナ系のバンドの演奏を連想してしまいます。
それは曲そのものが時代を超越したクオリティの高さである事と同時に、バンドのメンバーの演奏の力量に他なりません。
特にピノ・パラディーノは、最近のThe Whoのライブには参加していないので、余計に"Live In Hyde Park"の音源は貴重であると感じています。

ゴールデンウィークの28日は、朝から"The Who Sell Out" を聴いていました。
The Whoマニアの私ですが、"The Who Sell Out" は、個人的に最も気軽に聴けるThe Whoのアルバムだと思っています。
The Whoのアルバムでは、ロック・オペラの"Tommy"など、シリアスな内容のアルバムがあり、聴く前に、少し身構えるアルバムもあります。
その点、"The Who Sell Out"は身構える必要がない、楽しいアルバムとなっています。
休日に朝から紅茶を飲みながら、"The Who Sell Out" を聴きますと、本当にウキウキした気分にさせられます。
『今日は、これから何をしようかな?』と、思ってしまいます。
4月22

私は、The Whoのファンですが、いつもThe Whoを聴いている訳ではありません。
しかし、最近は毎日、常時The Whoを聴くようになってしまいました。
もはやThe Who中毒です。
でも、The Who中毒になっても、健康を害する事がない所が良いと思います。
あと、私はヘッドホンやイヤホンを使わないので、耳も大丈夫ですね。
最近、良く聴いているのは、The Whoのシングル集である"MAXIMUM AS & BS"です。
シングルのA面、B面と年代順に並んでいるので、The Whoのサウンドの変遷を辿る事が可能です。
また、B面曲も、なかなか良いと感じてしまいます。
このThe Who中毒は、いつまで続くのでしょうか?

3日は、"The Who Sell Out "を聴きまくりました。
The Whoマニアの私は、様々なバージョンの"The Who Sell Out "を所有していますので、色々なバージョンの"The Who Sell Out "を聴き比べました。
最近の私は、The Whoのアルバムの中で、"The Who Sell Out "が最も気に入っています。
恐らく、アルバム全体に漂う、底抜けに明るくポップな曲調や演奏が、現在の私の気分に合っているからでしょう。
1965年から1966年頃のThe Whoは、たまに『ビートルズに似ている』と言われる事がありますが、1967年の"The Who Sell Out "は、ビートルズと似ても似つかぬサウンドとなっています。
ジョン・レノンやポール・マッカートニーとはまた違う、ピート・タウンゼントのソングライティングのセンスが光っています。
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