Miles Kane
11月11
11月26
私のロックの聴き方は2本立てで、クラシックなロックを聴く一方で、最新のロックを並行して聴いています。
この聴き方は、もう長い間、続けているので今後も続けている事でしょう。
まだ11月ですが、2023年を振り返るのは早いですが、ご容赦下さい。
まずは、私が好きなロック系のSSWのマイルズ・ケインが2年連続でアルバムをリリースして来ました。
マイルズはソングライターの活動を始めて、15年も経つ中堅となって来ました。
2023年にリリースしたアルバムの代表曲、"The Wonder"です。
マイルズの曲は、その歌声と個性的なギターが魅力ですが、"The Wonder"でも発揮されています。
次に気に入った曲はRoyal Blood(ロイヤル・ブラッド)の"Mountains at Midnight"です。
Royal Bloodも、キャリア9年目に突入です。
Royal Bloodは、ベースとドラムだけのシンプルなロック・バンドですが、"Mountains at Midnight"では、荒れ狂うドラムと爆音ベースで、聴くとぶっ飛んで行きそうな迫力です。
次に気に入ったロックな曲は、The Snuts (ザ・スナッツ)の"NPC"です。
The Snuts は私が、お気に入りの若手のバンドです。
2021年にリリースした、ファーストアルバムはUKチャート1位となり、2022年にリリースしたセカンドアルバムは、UKチャート2位でした。
2023年はアルバムのリリースはありませんでしたが、シングル3枚をリリースしました。
"NPC"は、その3曲の中で、最もロックな曲です。
The Snuts の特徴はソングライティングの良さと、ポップセンスが光るバンドですが、UKインディバンドとしては、がっつりドラムが叩かれているバンドで、ドラムの音が強いバンドを好む私に、うってつけのバンドです。
"NPC"でも、ガッツリとドラムが叩かれています。
マイルズ・ケインが新しいEP、"Time Of Your Life"をリリースしました。
EPは最後の曲が、"One Man Band"なので実質は残りの3曲が新曲です。
恐らく、"One Man Band"のレコーディング中にレコーディングされ、アルバムの収録から漏れた曲でしょう。
全体的に新曲3曲は、"One Man Band"収録曲よりは、装飾的な音作りをされていまして、The Last Shadow Puppetsを思わせるバロック・ロックを連想しました。
極めつきは、スコット・ウォーカーのカヴァーである、"My Death"でしょう。
バロック・ロックの大御所であるスコット・ウォーカーのカヴァーをした事で、このEPをバロック・ロック風に仕上げたかった、マイルズの意図も感じさせれます。
(曲のタイトルとメロディで、スコット・ウォーカーのカヴァーだと、すぐに気付いた私も、よっぱどのロック・マニアなのだと、自分自身に関心してしまいましたよ)
付け加えるならば、"Time Of Your Life"のMVは、マイルズの愛犬とミニのコンバーチブルに乗ってブライトンまでのドライブを楽しむ様子が写し出されています。
女性から見ると。マイルズと擬似デートをしている感覚になるようで、YouTubeで、女性ファンらしきコメントにハートマークのオンパレードで、マイルズにぞっこんであると分かり、微笑ましいです。
18日は、マイルズ・ケインのアルバムを全て聴きました。
最初期にマイルズがフロントマンを務めたラスカルズと、ソロ・アルバム5枚を一気に聴きました。
一気に聴きまして、マイルズの音楽性やボーカルやギター・テクニックの変化を改めて確かめました。
同時に、最新アルバムの"ONE MAN BAND"が、良く出来たアルバムであった事を再認識致しました。
"ONE MAN BAND"は、本当に最小限の編成のロック・バンドで演奏した事が功を奏したと思います。
私が聴いた限りでは、殆どの曲でギターとベースとドラムだけでレコーディングされています。
やはり、多くの人がマイルズが弾きまくる、エレクトリック・ギターを聴きたかったのだと納得しました。
また、"ONE MAN BAND"ではマイルズの喉の調子が良く、ボーカルの声が綺麗にレコーディングされているのも特徴です。
"ONE MAN BAND"は本国のUKで5位だっただけでなく、ベルギーでも12位と
売れて、ベルギーでのツアーも計画されているようです。
18歳の時からキャリアを積み、最初は売れずに苦労したマイルズが、37歳にして到達した境地なのだと思います。
16日は、マイルズ・ケインのセカンド・アルバム、"Don't Forget Who You Are " を聴きました。
このアルバムは、マイルズのファンの私が一番好きなアルバムです。
何度聴いても良いです。
今年でリリースされて10年経ちますが、充分に現代のロックとして聴く事が出来ます。
このアルバムは、マイルズ・ケインがポール・ウェラーや、アンディ・パートリッジなど、UKロックの名だたる偉人と、共作した曲が収録しています。
プロデューサーは、ザ・ライトニング・シーズのイアン・ブロウディーで、本当にUKロックの重みと歴史を感じる1枚です。
これらのUKロックの偉人に認められ、後押しをされたマイルズ・ケインのミュージシャンとしての力量は素晴らしさを感じます。
Miles Kane
Music on Vinyl
2023-04-14
私が大ファンである英国のSSWで、ロック・ギタリストのマイルズ・ケイン。
そのマイルズのアルバム、"One Man Band"が8月付のUKチャートで、初登場5位となりました。
うれしくて、思わずスクリーンショットしましたよ。
これまでのマイルズのアルバムのUKチャートは、2013年の"Don't Forget Who You Are"で8位、2018年の"Coup de Grace"で8位だったので、一気にトップ5入りとなりました。
しかも、マイルズは昨年、2022年にもアルバム、"Change the Show"をリリースし、2年続けてのアルバムのリリースです。
これまでのマイルズのキャリアの中で、最も充実している事は確実です。
2008年から、マイルズのキャリアを追いかけている私ですが、それから15年後に、こんなに凄いミュージシャンになるとは思いませんでした。
今回、こんなにもUKチャートが良い理由は、元からマイルズが得意とするサイケデリックなギター・ロックに回帰したアルバムであると私は分析しています。
私が大ファンである、マイルズ・ケインがアルバム、"ONE MAN BAND" が8月4日にリリースしました。
私は、ダウンロード、CD、ヴァイナルと3つの音源を予約していました。
しかし、何と言ってもダウンロードが早いです。
日本の時刻で、8月5の午前8時が、英国の午前0時となります。
同時に、Apple Musicで"ONE MAN BAND" がダウンロードされ、すぐ聴きました。
私が、日本で最も早く"ONE MAN BAND" を早く聴いた日本人だと、自信を持って公言出来ます。
前置きは、その辺にしておきまして、"ONE MAN BAND" の内容は、『ロック・アルバム!』に尽きます。
次から次へと、矢継ぎ早にアップテンポのロックな曲のオンパレードです。
リリース前のインタビューで、マイルズが述べていたように、ピアノやホーンは一切使われず、エレクトリック・ギターとベースとドラムという、ロックの最低限のフォーマットでレコーディングされています。
ゆえに、元からロック・ギタリストであったマイルズのエレクトリック・ギターが炸裂しています。
ちなみに、プロデュースはマイルズの従兄弟で、ザ・コーラルのボーカリストであるジェイムズ・スケリーによってプロデュースされているのが特徴です。
また、ドラムはやはりザ・コーラルのドラマーであり、従兄弟のイアン・スケリーが叩いています。
そんな『一族で作られたアルバム』が、ギンギンにロックな"ONE MAN BAND" を聴きますと、どこまでロックな一族なのかと思ってしまいます。
配信時代になり、世界的にイントロを飛ばして聴く人が増えていると聞いています。
恐らくは、そのアーティストやバンドの、あまり熱心なファンでない人が、そのような聴き方をしているのだと思います。
しかし、バンドやアーティストは自分の熱心なファンにだけ曲をリリースするだけでは、音楽ビジネス的には成り立たないのは事実でもあります。
マイルズ・ケインの"The Wonder"は、そんなイントロ飛ばしの懸念を吹き飛ばしてくれる1曲です。
なぜなら、イントロはなく、いきなりボーカルとコーラスで始まる曲だからです。
熱心なマイルズのファンである私の記憶では、マイルズのキャリアでイントロがない曲は3曲ほどしかないと思います。
しかも、ちょっとファンキーでロックな曲です。
8月にリリースされるアルバム、"ONE MAN BAND" に対して、並々ならぬ意欲を見せるマイルズです。
今時、2年連続でアルバムをリリースするSSWは、居ないと思います。
マイルズ・ケインのセカンド・アルバム、"Don't Forget Who You Are"がリリース10年を記念して、ヴァイナルが再発されました。
ちなみに、"Don't Forget Who You Are"がリリースされたのは、2013年6月3日です。
マイルズのアルバムは、全てヴァイナルがリリースされているのですが、この"Don't Forget Who You Are"だけが、しばらく欠品でした。
今はCDよりヴァイナルの方が売れる時代なので、ひょっとしましたら、リリース10年で再発されると予感していましたが、的中しました。
こちらが、見開きジャケットです。
ヴァイナルは、アートワークが楽しめます。
こちらが、シルバーの180gヴァイナルです。
持った感じ、ずっしりです。
音質は、やはり低音域が良く、ドラムの音やマイルズのエレクトリック・ギターが迫力満点です。
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