Paul Weller
11月24
5月26

ポール・ウェラーのアルバム、"66"がリリースされ、聴き込みました。
全編を聴いた感想は、『これは1970年前後のソウル・ミュージックだ』と感じました。
ポール・ウェラーの過去の作品と比べますと、スタイル・カウンシル寄りです。
しかし、スタイル・カウンシル時代より、サウンドは凄くゴージャスで、より『1970年前後のソウル・ミュージック』に、かなり近付けています。
加えて、ポール・ウェラーのソロで培った、アーシーな味わいがあります。
例えて言いますと、カーティス・メイフィールドの1970年のアルバム、"Curtis"のようなサウンドです。
このアルバムは、1曲をバラバラに聴くより、アルバム1枚通して聴く事を、お勧めします。
1曲だけ聴きますと、『今の時代に、このサウンド?』と誤解されるかも知れないからです。
しかし、アルバムを通して聴く事によって、ポール・ウェラーの意図を理解出来ると思います。
"66"とは、5月25日に66歳になるポール・ウェラーの年齢の事です。
そして、ポール・ウェラーが10代前半に聴いていたであろう、『1970年前後のソウル・ミュージック』のアルバムを制作したという事になります。
個人的には、若ぶらず、自分のルーツを掘り下げた『正直な男』にも感じました。
ちなみに、ジャケットは私が尊敬するポップ・アートのアーティスト、ピーター・ブレイクの作による事も付け加えて、おきましょう。

24日は朝から、ポール・ウェラーの"Weller Hit Parade" を聴いていました。
このベスト盤は、ポール・ウェラーのザ・ジャムの時代、スタイル・カウンシル、ソロの時代まで、1枚で全てコンプリートされベスト盤なので大変重宝しています。
"Weller Hit Parade" を聴きますと、ポール・ウェラーは、とにかく、凄いソングライターであった事を実感してしまいます。
私は個人的には、ポール・ウェラーの'90年代のソロの時代が一番好きですが、ザ・ジャムもスタイル・カウンシルも大好きです。
つまりは、"Weller Hit Parade" は、一点の欠点もないベスト盤である事を、物語ります。
いつも変化し続けるポール・ウェラーは、このベスト盤を、どう思っているのかは、わかりませんが…。
しかし、この"Weller Hit Parade"では1曲、1曲が全くサウンドである事が分かると思います。
収録曲は、あえて年代がバラバラに並べられて、ポール・ウェラーの歌声とギターの音を除けば、目まぐるしく、サウンドが変わって行きます。
よく同一人物が異なったサウンド・メイキングで素晴らしい曲を、ソングライティング出来るものだと思います。
"The Changingman"は、そんな変化し行くポール・ウェラーの『宣言』のような曲です。
3月25

24日は突然、ザ・ジャムの"In the City" を聴きたくなって、聴きました。
家の中でも、車の中でも繰り返し聴きました。
ポール・ウェラーのグシャグシャしたギターが、そして、パンクやモータウンからインスパイアされたソングライティングが魅力の1枚です。
まだ10代の若き日のポール・ウェラーが、とにかく、がむしゃらです。
人から、ポール・ウェラーは、どんな音色のギターを弾くのかと聞かれれば、"In the City" を勧めます。
しかし、まだ18歳のポール・ウェラーのギターなので、あまり上手ではありません。
30代以降から、ポール・ウェラーのギターは飛躍的に上達して行きます。
しかしながら、基本的なギターの音色は"In the City" の時と変わりません。

20日は、気分でポール・ウェラーの"Wild Wood"を聴きました。
"Wild Wood"は、ポール・ウェラーのソロのサウンドを確立したアルバムだと思います。
いわゆる、ポール・ウェラーの独自のアーシーな世界観とサウンドが繰り広げられています。
私は、"Wild Wood"の、この泥臭いサウンド(良く言えば、アーシー)が、あまり好きでない時期がありました。
でも、今は"Wild Wood"のサウンドが、すんなり入って来ます。
まずは、流行のサウンドや曲調ではなく、定番かつ普遍的なロック・サウンドにしたのは、大正解です。
今から30年前の、1993年のリリースされたアルバムなのですが、元から定番のロック・サウンドなので、時代を感じさせません。
もし、当時の流行のサウンドを取り入れた、チャラチャラしたアルバムであったら、30年後の人間に、評価されていたのか、疑問に残ります。
当時の、ポール・ウェラーが、その事を計算に入れていたのか、分かりませんが。

12日は、気分でザ・ジャムを聴いていました。
特に、"All Mod Cons"は名盤だと感じました。
もうリリースされて40年以上経つアルバムですが、リマスター盤である事も相まって、古さは感じられません。
まぁ、ギターとベースとドラムというロックの基本フォーマットなので、普遍的なサウンドなの知れません。
しかし、ギターとベースとドラムの基本フォーマットだからと言って、誰でも名盤をリリース出来る訳ではありません。
ポール・ウェラーという希代なソングライターが居たからこそ、可能であったと思われます。
ロックは優秀なソングライターが居る事が、最大のポイントになると思います。
"All Mod Cons"は、本当に美しい曲に溢れていると思います。
この時、ポール・ウェラー20歳。
60代の現在に至るまで、チャート1位になるアルバムをリリースし続けているとは、本人も予想していなかった事でしょう。

ポール・ウェラーの2010年のアルバム、"Wake Up the Nation"のヴァイナルが届きました。
私が購入したのは2020年の10周年記念盤です。
ジャケットの色が異なります。

歌詞カードのデザインがオシャレだったので、撮影しました。
こういったアートワークを楽しむのは、サブスクリプションでは、絶対に無理ですね。
実際に聴いてみますと、ヴァイナルだと低音の迫力が素晴らしいです。
ギンギンのロックな曲のオンパレードと先進的なサウンドが、"Wake Up the Nation"の魅力です。
10周年記念盤では、オリジナルと比べて、ミキシングが変わっている所も良いです。
わざわざ10周年記念盤をリリースしているので、ポール・ウェラー本人も気にいっているアルバムなのでしょう。

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