★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

イラク戦争

ブッシュ政権を振り返って

8年間、2期に渡るブッシュ政権を振り返ると私は、『もうこりごりだ、勘弁してくれ』と思ってしまいます。
振り返ると、在任中に2度もの戦争をしていて、常に戦争をしている印象がありました。
同時多発テロに起因するアフガニスタン侵攻はまだしも、イラク戦争は、大量破壊兵器もみつからず、何のためにしたのか、はっきりしません。
同時多発テロも、イラン・イラク戦争における父ブッシュに対する仇打ちのように見えなくもありません。
すなわち、息子のブッシュが大統領になったから同時多発テロが発生したようにも思えなくもないのです。
もし、1期目の選挙で民主党のアル・ゴア候補が当選していたら、世の中が変わっていたのか考えてしまいます。
選挙戦で、かなり僅差でブッシュが大統領に当選しただけに、余計にそういった事を考えてしまいます。
また、その後アル・ゴア氏の名声が高まった事で複雑な心境になります。
だから、2期目の選挙で都市部のリベラル層のブッシュ離れもあったにも拘わらす、再選したことに驚きました。
そこから見える事実は、アメリカの都市部のリベラル層は、比較的経済的に安定していて高学歴な層と、地方の生活に困窮している層との対立軸です。
戦争は政治的モラルとして、やってはいけない事であると、誰もが思いますが、雇用や需要の拡大につながります。
アメリカの地方で、大学にも行かず、工場で働く労働者には政治的モラルやリベラルよりも、その日の需要や仕事が重要であったのでしょう。
それを考えると、アメリカで軍需産業に携わる層が、想像以上に多い事が窺われます。
だから、アメリカの凋落は、ブッシュ大統領就任前年の2000年のITバブルの崩壊からスタートし、戦争による軍需産業と、ザブプライムローンで、一時的にごまかしていたとも考えられます。

american idiot

連日ニュースで、『円高、円高』と報道されると、物凄く白々しく感じます。経済に詳しくない私でも、ただの『ドル安』である事は明白にだからです。日本では、一般的には、対ドル相場で表記する事が、慣習である事は、分かっていますが、現在のドル安の状況では、回りくどいだけです。現在では、対ユーロ相場を強調した方が正確なような気がします。最近のアメリカは、見ていて心配な限りです。『イラク戦争という公共事業』は、あまりに高くつき過ぎました。大量破壊兵器は、一体どこにあったのでしょうか?この戦争の兵器のために、どれだけの赤字国債が発行されたのでしょうか?サブプライムローンの問題においても、経済に疎い私から見ても、ただの『不信用貸し』の結果のようにしか見えません。日本のバブル経済の崩壊で、土地神話の崩壊を、間近で見ていながら、同じ過ちを犯しているように見えます。私は経済に疎いので、『働かざる者、食うべからず』という思いが強いのですが、経済に詳しい方々は、投資に走ります。でも、原油先物取引のように、原油高になって、投資と関係のない、一般市民を巻き込む状況は、御免こうむりたいものです。ところで、クリントン前大統領は、不倫で弾劾裁判を受けましたが、ブッシュ大統領が、大量破壊兵器があると嘘を言って戦争を始めた方が、数倍も罪深いように思えるのです。なぜブッシュ大統領の弾劾裁判がないのでしょうか?ブッシュ大統領の支持基盤であるキリスト教保守派では、無意味な戦争で無意味な殺人を繰り返すより、不倫の方が罪深いと考えているのでしょうか?アメリカは、不思議な国です。c8a43612.jpg
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『シャキーンとした猫』
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