★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

オアシス

Beady Eyeを聴きました

震災騒ぎで、聴くタイミングを逃していた、ビーディ・アイ (Beady Eye)の“Different Gear, Still Speeding”を聴きました。
今さらながらですが…。
日本盤リリースが2月23日で、その16日後に震災ですからね。
CDを買って聴こうかなと思っていたら地震来ましたからね。

実際聴いてみて感じたことは、『ビートルズの物マネだな』ということです。
それは、多分リアムに対する最高の褒め言葉でしょう。
本人も、ビートルズに似ていることを望んでいるでしょうから…。

リアムの歌声は、オアシスの初期の頃は『ちょっとパンクっぽいジョン・レノン』という印象でしたが、ビーディ・アイでは、まさに『ジョン・レノンの物マネ』的なボーカルに聴こえました。
リアムは、この歌声で、物まね王座決定戦に出て、ビートルズの“Help”を歌ったら、高得点出せそうです。
でも、喋っている時のリアムの声は、ジョン・レノンより低い声だし、英語もジョンはリバプール訛りでリアムはマンチェスター訛りです。
不思議なものです。

また、やはりノエルの不在が感じられ、いわゆるオアシス節な曲調はないし、ノエルのギターやコーラスは聴こえてきません。
やはりオアシスとは別なバンドであると言った趣きです。
ライブで聴いたらどんな感じに聴こえるのか、興味深いところです。

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ただ者ではない

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オアシスのシングル集、『タイム・フライズ…1994-2009』は何だかんだ言って良いです。
本当にこんな珠玉のメロディーを作曲したノエル・ギャラガーは偉大です。
私は一度だけオアシスのライブを聴きましたが、ほとんどノエルの独壇場で、弟のリアムはただ歌っているだけのように感じました。
ノエルは、ほとんどの曲を書き、全曲でリードギターを弾き、コーラスを入れています。
やはり、ただ者ではない印象でした。
『タイム・フライズ…1994-2009』を聴いても、ただ者ではないと感じました。
私は“Whatever”と“Don't Look Back In Anger”が好きですね。
これだけ凄い曲が並ぶと、誰も文句は言えないでしょう。
ロックというジャンルが細分化され、低迷していた‘90年代に、良くこんな良い曲が生み出されたと思います。

兄貴、お疲れ様!

昨夜、久しぶりにオアシス(oasis)の“Dig Out Your Soul”を聴きましたが、今さらながら、オアシスが解散したことが惜しいと思ってしまいました。
近年のオアシスは、全盛期のような名曲は生み出されなくなってきましたが、“Dig Out Your Soul”は、バンドのグルーヴ感が良く出ていて、好きなアルバムでした。

オアシスと言えば、バンドのほとんどの曲をソングライティングし、リード・ギターを弾き、コーラスやボーカルまでこなす兄のノエルと、歌はカリスマ的だが、フーリガン風情の荒くれ者の弟、リアムのギャラガー兄弟が有名です。

私は、オアシスファンでないので、ノエルの脱退劇やリアムの新バンド結成の情報は、それほど動揺しませんでしたが、いざその音源を聴くと、喪失感を感じてしまいます。   
その一方でノエルが、もうリアムに付き合いきれなくなったという心情も分かります。
ツアー先では、リアムが飲んだくれていている間も、ノエルは一人ホテルで曲作りで、頭を抱えていたと聞きます。
オアシスは15年もの長い間、活動していましたが、それは兄弟だから出来たことです。
ソングライティングで悩んでいる渦中に、バンドのボーカリストが飲んで暴行騒ぎを起こし、警察沙汰になったりしたら、普通だったら、『もうコイツとは付き合い切れねぇ』と思うと思います。
通常、赤の他人だったら、その段階で解散となると思うのですが、15年も続いたのは、兄弟だから、そこまで続いたのだと思います。
リアムが、どんなに暴行騒ぎを起こしても、警察沙汰になったとしても、それは弟のことだから仕方がないという思いが、ノエルの心のどこかにあったのだと思います。
オアシスとはそんなバンドなのです。
ノエルのオアシス脱退劇も、何だかんだ言いながらも、リアムが兄貴なしでもやっていけそうな所を見届けてから脱退してますからね。

いずれにせよ、ノエルには『兄貴、お疲れ様!』と言いたいところです。

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どこかで聴いたことあるアルバム

オアシスのニューアルバム、“Dig Out Your Soul”(ディグ・アウト・ユア・ソウル)を聴きました。
全体的にどこかで既に聴いたような感じの『音のうねり』のあるアルバムでした。
どこで聴いたかと考えると、この『音のうねり』は、ビートルズのホワイトアルバムで聴いたような感じがします。
それは、ビートルズに対してリスペクトを公言している彼らには最大の褒め言葉でしょう。
'90年代末頃のオアシスの曲は、ワンパターンで食傷気味であったことは否めませんでしたが、今回は少し捻りを加えた感じです。
今回、このアルバムで特筆すべきことは、ボーカルのリアム・ギャラガーがソングライティングで大活躍している点です。
かつてオアシスはソングライティングは兄のノエル・ギャラガー1人の手に委ねられていましたが、2000年頃から他のメンバーの曲も収録されるようになり、今回は全11曲中ノエルが6曲、リアムが3曲、アンディとゲムが1曲ずつという構成になっています。
リアムの曲がこんなにオアシスのアルバムに収録されたことは、今だかつてなかった筈です。

初期においては、ビートルズと似た曲調が特色であったオアシスですが、今度は『音のうねり』、すなわちグルーブをビートルズに似せるという技に出た感じがします。
それは、リンゴ・スターのご子息であるザック・スターキーのドラミングによる所が大きいと思います。
ザック・スターキーが、このアルバムのレコーディング終了と同時にオアシスを抜けたそうで、ニューアルバムのリリースと同時にオアシスは新たな問題に直面することなりそうです。

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In The City

Paul Weller

In The Cityは、時々無性にに聴きたくなるザ・ジャムのデビュー曲。
実は同名異曲のザ・フーの曲がありますが、ザ・ジャムの方が有名です。
ザ・フーが1966年の曲で、ザ・ジャムの方が1977年の曲です。

でも、ザ・フーIn The Cityと、ザ・ジャムIn The Cityは歌の出だしがかなり似ています。
作曲したポール・ウェラーをはじめ、ザ・ジャムのメンバーは、初期のザ・フーの音楽とビジュアルイメージそっくりにしていた位ですから、当然この曲は知っていると思います。

私が興味深いのは、ポール・ウェラーが曲を作る際のプロセスが垣間見える所です。
恐らく、ザ・フーのIn The Cityをカバーして、色々いじり回してザ・ジャムの同曲が完成したと思われます。
歌の出だしが以外は全く違う曲であるし、何よりもあの強烈なイントロを思い付いただけでも素晴らしいです。

あのイントロをフルボリュームで聴くと、とんでもない事になります。
興味がある方はCDを買って、ヘッドホンか、カーステレオでフルボリュームで聴いてみて下さい。
私は耳から血が出るかと思いました。
この曲をタイトルに冠したザ・ジャムのファーストアルバムも素晴らしく、UKロックに興味がある方は必聴であると思います。

In The City

アルバム全編を通して、激情的に激しいギターサウンドの高速な曲が散りばめられています。
これは殆んどパンクロックの影響下にあるアルバムです。

このバンドはよくジャンル分けで議論されますが、『パンク』と紹介される時もあれば、『モッズ』と紹介される時もあります。
しかし、モッズは基本的にファッション用語であるし、パンクであるとすれば、曲調がモータウン系に寄り過ぎています。

まあ、強いてジャンル分けするならUKロックという事でしょうか?
ザ・ジャムがブレイクした15年後にブリット・ポップと呼ばれるムーブメントが起こり、ブラーやオアシスが人気を博しますが、ザ・フーなどの60年代イギリスのバンドの影響を下地に、モダンなロックの曲を作るという方法論はザ・ジャムを踏襲したものだと思われます。

※この記事は2020年12月6日に、投稿当時の原文を損なわない程度に編集致しました。

IN THE CITY
JAM
POLYD
1997-09-01


Don't Look Back in Anger ドント・ルック・バック・イン・アンガー

Don't Look Back in Anger

"Don't Look Back in Anger" (ドント・ルック・バック・イン・アンガー)は私が、オアシスの曲の中で、一番好きな曲です。
この曲は、思い出が3つありまして、一つは、たまたま実家に帰省している時に偶然、MTVでこの曲が流れていて、大感動した思い出です。
その時はまさにリアルタイムの時で、オアシスのニューシングルとしてヘビーローテでMTVで流されていました。

もう一つは、ロンドンで暮らしていた親しい女友達が、帰国時にお土産として、ボックス入りのシングルCDをくれたことです。
歌詞が豪華ブックレットになっています。写真に写っているジャケットは友人がロンドンで買ったものです。

3つ目の思い出は、オアシスがサマーソニックに出演した際に、超満員の千葉マリンスタジアムで、この曲で大合唱になって感動したことです。

間違いなく、このライブのハイライトでしたが、ノエル・ギャラガーがむっとした表情だったので、私は皆が歌が下手なので怒ってしまったのだと思いました。

後で雑誌でノエルのインタビューを読むと、この時ノエルは大合唱に感動して涙をこらえていたとのことです。実際この曲は感動的で、素晴らしく良く出来た曲であると思います。

Don't Look Back in Anger

この曲をリリースした頃のオアシスは、ドラムスが弱くてノエルの頭を悩ませたそうですが、バンドの演奏に壮大なオーケストラをオーバーダビングすることによって解決しています。

また、この曲は暴れん坊の弟、リアムは歌わずにノエルが歌っています。
確かにリアムの発声はパンク風なので、この曲には合わないのかもしれません。

この思い出深い曲は私にとって、かけがえない1曲になっています。

※この記事は2017年3月2日に、投稿当時の原文を損なわない程度に修正致しました。
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