★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

ガソリン価格

野菜価格の下落

2008年7月〜8月にかけて、野菜の卸価格が平年の2〜3割ほど下落しているとのことです。
全ての物価が値上がりしている、この御時世にです。
野菜は生産量で価格が変動しますが、今年は生産量は、平年並みだそうです。
需要の減少が原因と分析されていますが、この1年で、国民全員が、揃いも揃って急に野菜を食べなくなったことは、考え難いです。
特に野菜は、全く摂取しない訳にいかない食物です。   
そういえば、『今年は、野菜が安くて嬉しい』という声は、どこからも聞こえてきません。
まず一番考えられるのは、ガソリン価格の高騰による外食産業の不振でしょう。 この20年は、郊外におけるロードサイドビジネスが流行しましたが、ここに来てそんな状況に、水を差すことになりました。
ファーストフード店のドライブスルーなどは、車社会の究極型の販売形態でしょう。       
良く考えてみると、ドライブスルーのような販売形態が、未来永劫続く訳がないと思います。   
外食産業だけでなく、郊外型ショッピングセンターも同様でしょう。
こういった状況を見ると、これから人口の都市部への流入が激しくなるでしょう。
公共交通に乏しい郊外は、居住するメリットが減っていくものと思われます。
単純に日本中の郊外型のファーストフード店やファミレスだけでも利用客が減ると、野菜の在庫がだぶつきます。
そうすると、野菜の供給量が平年並みに保たれていると、当然価格の下落が起こります。
そんな状況が現在起こっているのでしょう。
この状況で一番大変なのは、生産コストの高騰で悩む農家でしょう。

これはスタグフレーションかもね

昨日、ガソリンスタンドでレギュラーガソリンが、リッターあたり156円という表示を見て、びっくりしました。予測はしていましたが、改めて見ると驚きます。90年代は、リッターあたり、90円を切るか切らないかで、ガソリンスタンドの安売り競争していた時代もあったので驚きです。ガソリンだけでなく、バイオエタノールの影響で、穀物の値段も高騰し、最近は水道料金も値上がりしている地方もあります。景気に関しては、アメリカのサブプライムローンの影響で、世界的規模で景気が減速しています。日本などは、90年代の失われた10年の後、人件費を切り詰めながらも、景気を維持していましたが、こうなると目も当てられません。現在は景気の減速と共に、原油や穀物、水など人間が生きていく為に、絶対必要な物が値上がりしているのです。デフレーションは、物価の値下がりと賃金の値下がりが連動している現象をいいます。しかし、スタグフレーションは、賃金が値下がりしたままで、物価が上昇する現象を言います。現在の、この状況は、スタグフレーションに見えなくないと思います。マスコミや政府日銀の方々も気付いていると思いますが、下手に公表すると、混乱をきたすので、静観しているのでしょう。経済は、一種の心理学のようなもので、余りに不安を煽り立てる報道をすると、民衆は天災の被害者の如くにパニックに陥ります。昭和2年に日本で起こった金融恐慌は、その一例であると思います。バブル経済崩壊後に、100円ショップが流行した時、私は『デフレーションの時代がやって来る』と思いましたが、政府日銀がそれを認めたのは、それから数年後でした。若い読者の方は、分からないと思いますが、バブル経済の時代は、『どんなに高価な物を買ったのか』が、自慢になった時代だったので、100円ショップの登場はショッキングな出来事でした。今回のガソリン販売価格の高騰は、その時に似た感覚を覚えます。ただ、言える事は、世界的規模の物価の上昇は、世界中の人が損をしている訳ではなく、どこかで誰かが儲けて得をしているという物事の表れだと思います。今後、戦争や紛争が起こらなければ良いと思うのですが…。
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