なぜ、ロシアがオリンピック開幕と同時にグルジアを攻撃したのか、注目すべきことです。原因の根幹は、グルジアを通る石油のパイプラインを巡る利権にあります。そこには、当事者のロシアとグルジアだけでなく、グルジアに肩入れするアメリカの姿が見え隠れします。この政治的駆け引きは、明らかに、世界のマスコミの報道がオリンピックに集中して、手薄になっている時を狙ってやっているとしか思えません。気の早いマスコミは、『新冷戦』という表現まで用いています。アメリカの軍需産業は、冷戦が都合の良い構造であったので、冷戦の復活を待望している人も多数居るでしょう。冷戦やテロとの戦争など、あらゆる戦争を維持しなければならないアメリカ社会が、時に不憫に思える時があります。
グルジア
8月21
7月30
渋谷のBunkamuraで開催中の『青春のロシア・アヴァンギャルド』で、取り上げられたアーティストで、印象に残ったのはピロスマニです。
私も放浪の画家になりかけていますが、ピロスマニは、正真正銘の放浪の画家です。
グルジアで、住居を持たずに放浪し、看板やや壁面、油絵の注文を受けて、描ける所が住みかとなりました。
『青春のロシア・アヴァンギャルド』展で、私が気に入ったのは、この写真の、『雌鹿』です。
これは、ほとんどバンビですね。この絵を観て分かる通り、動物の表現が秀逸であったことが分かります。
また、その絵は独学のためか、デッサンに狂いがあるようですが、そこにまた味わいがあります。
要は描く人の気合い、気迫の問題のような気がします。日本の美術教育が、デッサン力を付けることに主眼が置かれているのに、ピロスマニのような芸術家を排出出来ないのは、何か構造的欠陥があるのではないかと思ってしまいます。
その人生は、映画『ピロスマニ』で描かれたり、加藤登紀子さんが歌った『百万本のバラ』の歌のモデルになるなど、多くの人から愛されています。
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