★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

ザ・ダムド

ダムドの…

ダムド(The Damned)のライブアルバム、“Recorded Live At Woolwich Coronet: 11 July 1985”を買いました。
このアルバムは奇妙な点がいくつかありますが、最大の謎はCDはなくて、アナログ盤LPのみの発売であることです。
もう一つ奇妙な点はイギリスのバンドなのに、アメリカで発売されています。
そして、ライブ音源の観客の歓声をブツッと切って編集してあることも奇妙です。
更に、20年以上前のライブ音源が今年の4月7日に発売されたこともです。

一瞬、ブートレグ(海賊盤)かと思いきや、ジャケットや音質にブートレグ臭さはありません。
何より大手のHMVで買ったので、さすがにブートレグではないでしょう。

まあ、色々謎が多いですが、ライブ録音である上にアナログ盤なので、シンバルの音が実に生々しく聴こえます。
また、イギー・ポップの“Lust For Life”をカバーしていることも興味深いですかね。

この通り、ジャケットは丁寧に作られています。
DSCN0902






レーベルは、こんな感じです。
DSCN0908






ライブアルバムなのに曲間が途切れ途切れなのが残念です。
DSCN0909

キャプテン!!

渋谷のDUO Music Exchangeで、パンクロックバンド、ザ・ダムドのライブに行ってきました。
ダムドのライブに行くのは、2005年の6月以来2回目です。
今回は、少し早めに会場に着いて、開場を待ちました。
開場時間が近付くにつれて、ライブハウスの前では鋲だらけのライダーズにラバーソールやDr.マーチンを履いたパンクな輩が集まって来ました。
そして、いかにもパンクロックが好きそうな、真っ赤な短髪の外人がオープン前のライブハウスの前を、うろついていました。
どこかで、見たことあるような外人だと思いましたが、誰かは思い出せません。

やがて開場し、待つこと1時間、ダムドのメンバーがステージに登場しました。
今回は中心メンバーであるボーカルのヴァニアンの母親が亡くなって、来日できなくなり、急遽ギターのキャプテン・センシブルが代役をすることになりました。
キャプテン・センシブルはソロでも成功した有能なミュージシャンなので、代役でも大丈夫だとは思いましたが、不安は残ります。
キャプテンはトレードマークの赤いベレー帽にサングラス姿で登場です。
そして、ドラムキットに目をやると、何と、そこには先ほどの真っ赤な短髪の外人がいたのです。
どこかで見たことあると思ったら、ドラムのピンチだったのです。
いつもDVDで、その姿を見ていましたが、まさかライブ会場の前を歩いているとは思いませんでしたので、意表をつかれました。

さて、代役となったキャプテンの歌ですが、いかにもゴスの帝王のような低いヴァニアンの声に比べて、ポップで溌剌なイメージを受けます。
この日来日最終公演のためか、声は普段よりハスキーでした。
そんなキャプテンの声がハマった曲は、やはり彼の持ち歌であるJET BOY JET GIRL でした。(当たり前ですが…)
その際、スプーキーという日本人の女の子3人が出て来てコーラスに加わり、ステージ上は途端にポップ雰囲気に変わります。
そういったポップな感覚がキャプテンの持ち味なのです。
そういえば、2005年の6月にJET BOY JET GIRLをやった時もスプーキーの3人が出ていたことを思い出しました。
しかし、キャプテン自身の世界はここまでで、あくまでダムドのライブに徹していました。
だから、ヴァニアンが居なくてもキャプテンのソロではなくて、ダムドのライブになっていました。
ライブが終わると、突然キャプテンはグッズ売り場に登場し、サイン会が始まりました。
声の調子から疲れているのが分かるので、何て良い人なんだろうと思いました。

こちらは、一緒に行った矢郷良明さんのライブレポです。
同じライブのライブレポなのですが、ダムドへの熱い思いが伝わります。
http://d.hatena.ne.jp/noritora/20090407

Damned Damned Damned

Damned Damned Damned

このアルバムは、パンクバンドのザ・ダムドの1977年のファーストアルバムです。
私は、既に10代の時にCDを持っていましたが、この度限定生産のアナログ盤を購入しました。

これは日本の音響機器会社のデノンがシリーズで昔のアナログ盤を復刻したものです。
従って、きちんとジャスラックマークが入っています。
シリアルナンバー入りで私のは376番です。

音の方は、CDより中音〜低音に伸びがあって迫力があります。また、懐かしい昔の日本盤の響きもあります。
アナログ盤はCDと違って、作った国で音質が微妙に違うのですよ。

何よりA面が終わってひっくり返して、B面の1曲目が、バリバリの高速パンクナンバー、『ニュー・ローズ』である事が嬉しいです。

Damned Damned Damned

ジャケットが凝っていて、裏の写真がUK盤の初回プレスと同じ写真を使っていて、現在のCDの後ろに使われているライブの写真と違うものが使われています。

そして、このアルバムの最後の曲、『アイ・フィール・オールライト』は、いつも感動するのですが、ベースとドラムスの音が迫力あって、CDよりラウドに聴こえます。
この曲はストゥージズというバンドのカバーなのですが、私はこのダムドのバージョンの方が気に入ってます。

Damned Damned Damned

このダムドというバンドは、現在も活動していますが、バンドのメンバーの誰が主導権を握るかで全然違うバンドになるのが特徴です。

このアルバムは、殆んどの曲をギターのブライアン・ジェイムスが書いてありますが、後年解散して再結成した時にバンドに戻って来ることはありませんでした。

その次に主導権を握ったのは、このアルバムでベースを弾いていて、後にギターに転向したキャプテン・センシブルです。
彼はダムドのメンバーで一番スター性がある人です。また、絶妙なポップセンスがあり、バンドをポップな方向に変えますが、80年代にダムドを脱退してソロになってからの方が成功しています。

キャプテンが居なくなってからのダムドはボーカルのデイヴ・ヴァニアンが主導権を握り、バンドをゴスな方向に持っていき商業的にも成功させています。

近年はキャプテンがバンドに戻って再び主導権がキャプテン・センシブルに戻っているようです。

※この記事は2017年3月12日に、投稿当時の原文を損なわない程度に修正致しました。
気まぐれギャラリー
『シャキーンとした猫』
2019年

ギャラリー用
Archives
  • ライブドアブログ