Fables of History

近頃、私のお気に入りのバンドはThe Moonsです。
上の写真は、The Moonsの2012年のセカンドアルバム“Fables of History”です。

このバンド、2010年代の今風のバンドです。
2010年代のバンドやSSWは、時代的感覚が希薄なアーティストが多いのが特徴です。
『時代的感覚が希薄な』とは、サウンドや曲調が'60年代〜'90年代風で、時代的必然性がない音を奏でるのが特徴です。
この傾向は、'90年代頃から見られましたが、2010年代に入り世界的規模で、一層拡大したように思います。

さて、このThe Moonsですが、'60年代のキンクスのような典型的なUKロックを連想させるようなメロディーやギター・サウンドを聴かせてくれます。
でも、決して100%に'60年代調かと言いますと、きちんとデジタルにレコーディングされているので、やっぱり2010年代のバンドなのだなぁと感じます。
この“Fables of History”も部分的にはPro Toolsで加工したように聴こえる箇所が、結構あります。
言わば'60年代風のイラストをコンピューター・グラフィックで描いているようなものです。
上のジャケット写真のようにですね。

でも、このThe Moonsは、私のような'60年代のUKロックが好きな人間にはたまらないツボを押さえています。
特に、そのメロディーの美しさでは群を抜いているように感じさせます。
キンクスのような典型的な英国調なメロディーが好きな方は、絶対に好きになること間違いないです。

Fables of History
Moons
Schnitzel
2012-09-25