遅ればせながらも、シャルロット・ゲンズブールの新しいアルバム、“IRM"を聴きました。
このアルバムは、アメリカのミュージシャン、ベックのプロデュースでレコーディングされたものですが、一聴して、音の質感がベックのアルバムであるかのように聴こえました。
シャルロットの声は、母親のジェーン・バーキンに似てますが、母親のエモーショナルかつコケティッシュな歌唱と違い、少しクールな印象を受けます。
以前、雑誌でシャルロットのインタビューを読んだところ、『母はすぐに男を作るので困る』というニュアンスの内容を話していたので、何となく分かるような気がします。
多分、シャルロットは、歌おうと思えば母親とほとんど同じ感じに歌えるのだと思いますが、ちょっと大げさ過ぎて気恥ずかしいのでしょう。
そう言えば、私自身も'60年代〜'70年代の音楽やファッションやアートが大げさ過ぎる気がしないでもないです。
以前、シャルロットの顔立ちは、父のセルジュ・ゲンズブールに似ていると思ったのですが、近年は母親に似てきたように思います。
やはり、自分の両親のことを、世界中の人が知っているということは、尋常じゃない環境だと思います。