ヒストリーチャンネルで映画、『ウッドストック』をやっていたので、観てみました。観てみた感想としては、まさに1969年という年の時代の空気を真空パックしたような印象を感じました。さすがに、音楽や人々のファッションは月日の流れを感じさせます。驚いたのは初日から、チケットを持たずにフェンスを乗り越える観客が出て、早々に無料コンサートに切り替えた所です。その観客は50万人とも言われます。高速道路が閉鎖され、災害地区に指定され、軍の医療班のヘリコプターが登場する始末です。こんな大観衆が一ヶ所に集中すると、食糧不足やインフラの寸断という事態に陥ります。まず、途中で無料コンサートに切り替わる所が、時代のおおらかさを感じます。そこで描かれているのは、50万人もの大観衆が、共同体であるという幻想です。それは、ヒッピーの思想にも繋がりますが、現代の考え方と大分異なります。現代のロック・フェスティバルでは観衆が思い思いの行動を取りますからね。あと、このフェスに参加している若者達が、親の世代に対し、強烈な反発心を持っているという所も現代とは異なります。→続く4525c3ef.jpg
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