昨日、東京都の調布市で、不発弾の撤去作業が陸上自衛隊の不発弾処理隊によって実施されました。周辺500mの住民、約1万6000人に、避難命令が出て、小中学校などに避難のですから大騒ぎです。付近の住宅は、もぬけの殻、コンビニまでも臨時休業です。不発弾は米国製ということで、第二次世界大戦の空襲で落下したものなのでしょう。私が生まれた時には、日本は既に経済大国になっていたので、子供の頃から、溢れかえる車や、テレビなどの発達したマスコミ、スーパーに大量の食品が並ぶ光景は日常的でした。日常的というか、当たり前の光景ですね。でも、60年以上前に日本が、第二次世界大戦に参戦し、一般市民も、悲惨な空襲に苦しめられた事は、映像や文書で見て、頭で分かってはいますが、なかなかピンとこないものです。でも、こんな風に不発弾が発見されると、『やっぱり、そうだったのか…』と納得してしまいます。なぜピンと来ないのかと言いますと、戦時中、戦前の日本人と現代の日本人と着るものだけでなく、顔立ちも今の日本人と異なると感じるためです。写真や映像を見ると、どこか遠い東洋の国の出来事のように感じてしまいます。極端な例ですが、ギャル系のような風貌の日本人は、当時は存在しなかった事が、その例です。忠犬ハチ公も、まさか将来、渋谷駅にギャル系の女の子達が大挙出現するとは思わなかったでしょう。また、当時の男性が皆、同じ髪型をしている事も現代の感覚からすると、違和感を覚えます。戦前の日本人に、ジャニーズのメンバーのヘアスタイルを見て、どう思うか聞いてみたいものです。昔の日本の写真や映像を見て、現代の日本人と同じ感覚で見る事が出来るのは、大体60年代後半頃からのように思います。その頃から、建築物が高層化し始め、人々の服装が多様化して、現代の日本に近い感覚になっているせいかも知れません。でも、戦前及び戦時中の日本人の頑張りがあるからこそ、今の日本があるのだと思います。最近は、経済成長しきって、頭打ちですけどね。