Beady Eye(ビーディ・アイ)の“Be”を聴きました。
前作の“Different Gear, Still Speeding”より、サイケデリックで深い印象を受けました。
しかし、どうしても気になるのは、リアム・ギャラガーの声がジョン・レノンそっくりな所ですかね。
それが、リアムのボーカルの長所でもあるし、短所でもあります。
もしリアムが、マッシュルームカットと襟なしスーツ姿で、リッケンバッカーのギターを抱えて、『ものまね王座決定戦』に出場し、ビートルズの曲を歌ったら、優勝しそうです。
ジョン・レノンが、インタビューなどで聴ける喋り声は、ほぼ歌と同じ声色の高くてヘラヘラした感じの声です。
対するリアムの、インタビューなどで話す喋り声は、ジョンより低めの印象を受けます。
だけど、なぜかリアムは歌うとジョンそっくりな声になるのです。
リアムの地声が、ジョンの地声よりキーが低いので、歌声もジョンよりキーが若干低めですけどね。
リアムの声はジョン・レノンに似ていますが、曲のセンスは、さすがに現代を感じさせます。
元ビートルズのポール・マッカートニーの近作の曲を聴いても、'50年代のR&Rを引きずっている印象を受けます。
それに対して、ビーディ・アイの曲に関しては現代的な感覚があり、ビートルズとは、やっぱり育った時代が違うのだなぁ〜と思います。
ちなみに“Be”のソングライティングは、ビーディ・アイ全員で練り上げたとのことです。
しかしながら、ソングライティングに関しては、リアムの兄であるノエル・ギャラガーの方が何枚も上手のように感じます。
ゆえに、ビーディ・アイはオアシスを乗り越えるのは、難しいと思われます。
すっかり、UKロックの御意見番のようになったノエルですが、さすがにマスコミもリアムに、それを期待していないような気がします。
例えば、『今のロック・シーンについてどう思いますか?』とリアムに聞いても、まともに考察せずに四文字言葉を発して、それで終了になってしまいそうですからね。
Be [CD]