★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

スタグフレーション

これはスタグフレーションかもね

昨日、ガソリンスタンドでレギュラーガソリンが、リッターあたり156円という表示を見て、びっくりしました。予測はしていましたが、改めて見ると驚きます。90年代は、リッターあたり、90円を切るか切らないかで、ガソリンスタンドの安売り競争していた時代もあったので驚きです。ガソリンだけでなく、バイオエタノールの影響で、穀物の値段も高騰し、最近は水道料金も値上がりしている地方もあります。景気に関しては、アメリカのサブプライムローンの影響で、世界的規模で景気が減速しています。日本などは、90年代の失われた10年の後、人件費を切り詰めながらも、景気を維持していましたが、こうなると目も当てられません。現在は景気の減速と共に、原油や穀物、水など人間が生きていく為に、絶対必要な物が値上がりしているのです。デフレーションは、物価の値下がりと賃金の値下がりが連動している現象をいいます。しかし、スタグフレーションは、賃金が値下がりしたままで、物価が上昇する現象を言います。現在の、この状況は、スタグフレーションに見えなくないと思います。マスコミや政府日銀の方々も気付いていると思いますが、下手に公表すると、混乱をきたすので、静観しているのでしょう。経済は、一種の心理学のようなもので、余りに不安を煽り立てる報道をすると、民衆は天災の被害者の如くにパニックに陥ります。昭和2年に日本で起こった金融恐慌は、その一例であると思います。バブル経済崩壊後に、100円ショップが流行した時、私は『デフレーションの時代がやって来る』と思いましたが、政府日銀がそれを認めたのは、それから数年後でした。若い読者の方は、分からないと思いますが、バブル経済の時代は、『どんなに高価な物を買ったのか』が、自慢になった時代だったので、100円ショップの登場はショッキングな出来事でした。今回のガソリン販売価格の高騰は、その時に似た感覚を覚えます。ただ、言える事は、世界的規模の物価の上昇は、世界中の人が損をしている訳ではなく、どこかで誰かが儲けて得をしているという物事の表れだと思います。今後、戦争や紛争が起こらなければ良いと思うのですが…。

将来に対するぼんやりとした不安

リーマンショック

芥川龍之介が遺書に、『将来に対するぼんやりとした不安』という言葉を、したためて自殺した事は有名ですが、今は世界中の人が、『将来に対するぼんやりとした不安』、を感じている筈です。

昨年下半期からサブプライムローンの問題や、原油価格や金属価格の高騰が続き、ドルの信用の失墜で、空前ドル安に陥ってます。
今年に入り、日本株の売りが進んで連日の株安が続き、とうとう世界同時株安に陥ってしまいました。今年は、世界中で不況が発生し、かつ原油、金属、麦などの原材料の価格が高騰して物価高になる、スタグフレーションになってしまいそうです。

私は昨年末から、あえて静観していて、Blogにも無邪気な文章を書いていましたが、さすがに世界同時株安はまずいと思いました。
このままでは、最悪の場合は、いつ紛争や戦争が起こってもおかしくありません。

この、世界同時株安は、最新のニュースでは、中国が原因と分かってきているようです。
中国の経済は、明らかに実態より過大に評価されたバブル経済だと思っていたので、やっぱりそうだったのかと思ってしまいます。

今年に入ってまだ、3週間しか経ってないのに、今年に入り中小企業の倒産が頻発しているそうです。それは、決して誰でも他人事とは言えません。

2008年は、911のテロ事件のように、'00年代のターニングポイントになると思います。経済市場の激変と世界同時株安、原油高、アメリカ大統領選挙で、2008年末には2010年代社会のプロトタイプが、見えてきそうな気がします。

※この記事は2022年5月5日に、投稿当時の原文を損なわない程度に編集致しました。
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『シャキーンとした猫』
2019年

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