京セラドームで、ザ・ポリスのライブに行って以来、ザ・ポリスにハマッています。アルバムはどれも、クオリティは高いのですが、私はファーストの“Outlandos d'Amour”が好きです。ザ・ポリスは、パンクばかり聴いていた私の耳には、メジャー寄りなサウンドで、昔はあまり好きではありませんでした。ライブも絶頂期は、サポートミュージシャンの人数も多く、あまり感心しませんでした。でも、今回のライブは、全ての曲をたった3人で勝負していて、好感が持てました。何よりも、ロックバンドとしての素の姿が凛々しかったです。彼らのアルバムで、ロックバンドとしての素の姿を見せているのは、この“Outlandos d'Amour”です。パンクとレゲエを融合するなど、そのアイデアは、クラッシュの影響がみられます。しかし彼らは、更に一歩踏み込んで、レゲエのリズムとの融合を試みている事が分かります。このアルバムを聴くと、ザ・ポリスが決してスティングのバックバンドではない事が良く分かります。聴いていると、間の取り方が微妙で、緊張感が漂っている感じがします。ライブでも、その独特の『間』を感じ、息の飲みました。それこそ、ロック・バンドのダイナミズムです。
