ダムドの来日公演が近付いていますので、最近はダムドのアルバムを聴くことが増えています。
'77年のファースト・アルバムから、'86年の"Anything"まで、継続的活動していた全盛期の7枚のアルバムを聴き直しています。
最初のシングル、"New Rose"が'76年にリリースしたので、ちょうど10年間は順調に活動していったことになります。
ダムドの音楽性の鍵を握る人物は3人居まして、初期のメイン・ソングライターであったブライアン・ジェイムス、後にソロ・アーティストとしても成功したキャプテン・センシブル、そしてバンドで一貫して常にボーカリストであり続けたデイヴ・ヴァニアンです。
ブライアン・ジェイムスは、初期の2枚のアルバムでパンク・バンドとしてのダムドを決定付けます。
その後は、一度解散して、ブライアン・ジェイムス以外のメンバーが集結。
キャプテン・センシブルの才能もあり、パンク・ロックにポップなセンスを織り交ぜたアルバムをリリースし続けました。
'82年にソロ・アーティストとしてブレイクしたキャプテン・センシブルは、ソロ・ワークに専念するために'84年に脱退。
その後は、見た目からボーカルまでゴスなデイヴ・ヴァニアンがゴス・バンドとしてバンドの活動を継続して行きます。
7枚のアルバムを全て通して聴きますと、上記のストーリーが浮き出てきます。
そんなダムドの全てのアルバムで、どのアルバムが好きかと言いますと、断然に
"Machine Gun Etiquette"だと思います。
このアルバムは、ちょうど一旦解散してブライアン・ジェイムス以外のメンバーが集結したばかりの頃のアルバムになります。
ロック・マニアの私としましては、パンク・ロックのアルバムとしては100点満点を与えたいと思っています。
パンク・ロックの早急な勢いは、そのままで、ポップなエッセンスを散りばめて纏め上げています。
それまでのメインのソングライターが不在の状況で、"Machine Gun Etiquette"をレコーディングすることは、至難の技だったことは、容易に想像出来ます。
ダムドの話をしますとパンク・ロックのファンでも、意外にファースト・アルバムしか聴いていないことがあったりします。
そんな方にも"Machine Gun Etiquette"は、オススメです。
私が、こんなに強調しなくても"Machine Gun Etiquette"は名盤ですが…。