★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

バブル

タダほど高いものはない

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徐々に寒さがやわらいでいます。
1月は、風邪が長引いていましたが、体調は良くなってきています。

ネットでGDPについて検索したら、日本が中国に追い抜かれてGDPが世界2位から3位に転落したという記事ばかりヒットしました。
今さら、そんなにギャーギャー騒がなくてもGDPが中国に追い抜かれるのは、分かっていたはずです。

思えば、1985年のプラザ合意で円高ドル安になって、それで日本の命運が変わってしまいました。
でも、当時の世界経済を考えると、プラザ合意は、やむを得なかったのだと思います。
むしろ、プラザ合意の後、漫然と低金利政策を続けていた日本の金融政策が間違っていたのかも知れません。
『利子が安くなったよ。じゃんじゃん、お金を借りて!貯蓄するより投資で増やして!』と声高に叫んだ、当時の日本の銀行も問題です。

タダほど高いものはない

タダ≒低金利と考えると、日本のバブル経済の低金利政策は、まさにその慣用句が当てはまるでしょう。
失われた20年で、大分高くつきましたね。
バブル時代の投資ブームは、私、かなり醒めた目で見ていましたから。
やはり、『所得を増やすには、働いて増やす』、『お金がないなら買わない』、『銀行は、お金を預けるだけに使う』が、鉄則だと思います。

日本人よ、冷静になれ!

熱しやすく冷めやすいのは、我々日本人の習性です。
それが一度熱した場合、プラスに作用すれば、とてつもないマンパワーに繋がり、産業の発達に働きますし、悪く作用すれば戦争の泥沼やバブル経済の破綻に陥ったりします。
冷静に考えれば、日本がアメリカやイギリスと戦争すれば、勝ち目はないことは、明白な話です。

日本では時として、様々な国民的ブームが起こり、冷めてみると一体あれは何だったのかと思ってしまいます。
ですから、まさにブームの渦中にいる間は冷静に物事を分析する必要があります。
バブル経済の渦中では、日本の企業は、投資ブームでニューヨーク中のビルを買い占めましたが、冷静に考えれば、クレイジーな話です。
また、4年前の郵政選挙で自民党が圧勝した出来事は、一体何だったのでしょうか?
今度の衆院選における世論調査で、民主党優勢が伝えられます。
これはもう、政権は民主党になるのは、確実でしょう。
しかし、あまり民主党に勝たせ過ぎるのも民主党の暴走を招く懸念があります。

こんな風な日本人の、『熱しやすく冷めやすい』体質は『皆と同じが良い』という価値観に基づいていると思います。
皆と同じ服装・髪型で、皆と同じ電車に乗って出勤する、それが日本人にとって至福の時となります。
日本人は、決して目立たず、その他大勢で居ることに幸福を感じます。
でも、その『皆』が正しい方向に向かっていない場合もあるので、皆に流されず、立ち止まって冷静に考えることも必要ではないでしょうか?
別にそれは、民主党優勢に水を差したいのではなく(ちなみに私は無党派です)、すぐに熱しやすい日本人の習性に対して、『皆が決して正しい訳ではない。
時には立ち止まって客観的かつ冷静になるように』言いたいのです。
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『シャキーンとした猫』
2019年

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