★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

ピート・タウンゼンド

ロジャー・ダルトリーとトミー

TOMMY













今日は、ロンドンオリンピックの閉会式のトリを飾ったザ・フー(The Who)についての話です。
ザ・フーやトミー(Tommy)については、このBlogで散々書いてきましたが、お付き合いください。

近頃はザ・フーの名盤である、トミーを毎晩聴いて、寝る前の、おやすみの音楽にしています。
このアルバムは、寓話的なロックオペラを用いて人間の素晴らしさと愚かさを描いています。
そして、このアルバムは、不思議と年齢によって解釈や、聴いた時の味わいが変わっていきます。

私は最近、このアルバムの自身の評価では、ソングライターのピート・タウンゼンドへの興味から、ボーカルのロジャー・ダルトリーに興味が向けられています。
それは、トミーを良く聴くと分かると思いますが、ロジャーが、それ以前のアルバムに比べて非常に丁寧に歌っていることから分かると思います。
このアルバムを聴くと、ピートはただのソングライターで、それを歌というツールで、自分をトミーに化身させて、トミーになり切ったのは、ロジャーなのだと納得してしまいます。
このトミーは後に映画化され、ロジャー・ダルトリーが主演しますが、
だからこそ、映画トミーの主役に抜擢されたのだと思います。
昨年、ロジャーがソロ公演でトミーの再演で来日したことも記憶に新しいです。

トミー
トミー

The Whoのピートとロジャー

最近、私が寝る前に聴く音楽はThe Whoの“Tommy”です。
アコースティックな響きが心地よく、CD1枚あたりの収録時間も長いからです。

ところでThe Whoは、殆どの楽曲をギタリストのピート・タウンゼンドがソングライティングしています。
“Tommy”もまたしかりです。
しかし、こと“Tommy”に関しては、ボーカルのロジャー・ダルトリーのイメージが、楽曲を凌駕して、結果的にロジャーのアルバムになっていると思うのです。
このアルバムは、いわゆるロック・オペラなのですが、ロジャーは主人公の“Tommy”に、なり切って歌っています。
“Tommy”は後に映画化されましたが、その主演もロジャーです。
先日、ソロ・アーティストとしてロジャーが来日しましたが、それも“Tommy”の再演でした。
歌はソングライターが書きますが、ボーカリストが元の歌のエネルギーを凌駕して歌うことは、時々みられる現象です。

ピートの曲を一番上手に、表現出来るボーカリストは、ロジャーだと思います。
ピートもボーカルを取り、ソロアーティストとしても、一定の成功も得ました。
ピートの声は繊細で鼻にかかった感じですが、典型的なロック調な曲で、シャウトが必要な場合は、ピートだと物足りなさを感じてしまいます。

天才的なドラマー、キース・ムーンが夭折し、技巧派のベーシスト、
ジョン・エントウィッスルも他界した今、ピートとロジャーの2人と、サポートのミュージシャンで、The Whoは活動を続けています。

そのような状況下で、The Whoのステージを観ると、ピートとロジャー、2人でやっとシンガーソングライターとして成立する関係なのだと納得してしまいます。
ロジャーはピートの曲の“声”なのです。

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ロンドンオリンピック閉会式でのThe Who

13日は、ロンドンオリンピックの閉会式をテレビで見ました。
それは、事前にロンドンオリンピックの閉会式で、The Whoが演奏するという情報があったからです。
閉会式は最初から見ていたのですが、様々なショーが行われました。
途中、フレディー・マーキュリーが居ないQueenが、Jessie Jをボーカルにして
“We Will Rock You”を演奏したりしていました。

そして、遂にロンドンオリンピックの閉会式の大トリにThe Whoが登場!
The Whoは、私が世界で一番好きなバンドです!
1曲目は“Baba O'Riley”!!
ボーカルのロジャーの声の調子も絶好調!
“Baba O'Riley”では、なぜかいつもギターのピートが歌うパートをロジャーが歌っていました。
Why?
これは、世界中のThe Whoのファンが思っていると思います。

次にたたみ掛けるように“My Generation”が始まりました。
しかし、あろうことか “My Generation”の演奏の途中でNHKが、『もうそろそろ時間ですので…』というナレーションを入れて中継を打ち切ってしまいました。
この事態に温厚な私も叫びます。
『受信料返せ!! NHK』

仕方ないので、このモヤモヤを晴らすため、 “My Generation”を自宅のCDで聴き直すことにしました。

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もし、1日中The Whoを聴いたら…

このBlogを読んでいる方は知っていると思いますが、私は昔のロックバンド、
The Who(ザ・フー)のマニアです。
そんな私も、
『そう言えば、丸1日中、連続してThe Whoの曲だけを聴いたことないな』
と気付きました。
元からロックが好きで、1日中ロックを聴いてますが、そのうちThe Whoは、比較的聴く頻度が多いという程度です。
もし、1日中The Whoを聴いたらどうなるか、自ら実験がてら、チャレンジしてみました。

使用した音源は、ベスト盤DVD、“Who's Better Who's Best”(下の写真)です。
DVDにすることにより、視覚的にも1日中をThe Whoを体験出来ると思ったからです。
当日は昼前から、夜ウトウトする直前までずっとDVDを繰り返し流していました。
その結果、昼過ぎまでは普通に聴いていて、好きなバンドだけあって、意外に飽きないなぁという感じでした。
夕方には夕食とワインとビールを頂きながら、DVDを観ると、どんどんハイテンションになっていき、夜中はついには英語の歌詞も覚え、歌えるようになってしまいました。

もし、1日中The Whoを聴いたら…
結果;テンションが高くなり、放歌するでした。

私はThe Whoが好きだから良いですが、嫌いな人には地獄のような時間であったでしょう。

丸1日聴いた感想は、『結構ポップなバンドだったんだな』ということです。
The Whoは楽器を壊したり、ロックオペラがあったり、ドラムのキース・ムーンが早死にしたりと、どこかキワモノ的イメージがありますが、所がどっこい、ポップなバンドだったのです。
そして、ピート・タウンゼンドが書いた曲のクオリティーの高さを再認識しました。

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