ピート・ドハーティのドキュメンタリー、“WHO THE F*** IS PETE DOHERTY?”(何と読むのでしょう)を観ました。
ピート・ドハーティは、元リバティーンズのメンバーで、今は、ベイビー・シャンブルズというバンドをやっています。
私は、リバティーンズのメンバーでは、カール派だったので、ピートには、ネガティブなイメージを持っていました。
大好きだったリバティーンズがピートのドラッグなどの問題のせいで、崩壊してしまったように思ったからです。
しかし、このドキュメンタリーを観て驚いたのは、幼少から学業成績が優秀でオックスフォード大学に合格している事です。
インタビューを観ても、詩的なフレーズが次々と浮かぶなど、頭が良い人である事が分かります。
その一方で、自傷行為で血まみれになっていたり、衝動的になって、撮影クルーを蹴ったりするなど、イメージ通りの行動も見せます。
その相反するイメージにどちらが本当のピート・ドハーティなのか、分からなくなってきます。
ドキュメンタリーで複数の知人が『ロマンチックな男』と表現しているので、その通りなのでしょう。彼は現代のロック・イコンなのです。
ブライアン・ジョーンズやジム・モリスン、シド・ビシャス、カート・コバーンなどのロック・イコンは、はるか昔の出来事という感がありますが、ピート・ドハーティは、生ける現代のロック・イコンなのです。
根っからの詩人で、ロック・スターで、モデルのケイト・モスと交際しているという、それだけで、もう立派な『伝説』です。
彼が、生きて活動していく限り、その『伝説』には続きがあります。
その結末は、誰にも予想出来ません。
私が偶然手にしたリバティーンズのファーストアルバム“up the bracket”を手にしたは時は、まだ日本盤リリース直後でした。
よもや、リバティーンズの結末や、ピート・ドハーティが現代のロック・イコンになる事など、想像だにしませんでした。
この先、ピート・ドハーティが、歴史上のロック・イコンのように命を落とさなければ良いと思うのですが…。
※この記事は投稿当時の原文を損なわない程度に、2017年2月11日に修正致しました。