★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

ラスカルズ

マイルズ・ケイン、努力のサクセス・ストーリー

Rascalize

4日は、終日マイルズ・ケインの全音源を聴いていました。
マイルズの活動を見ますと、まさに努力の人に感じられます。

マイルズは、リバプール近郊の人口約30万人都市、ウィラルの出身です。
ウィラルのマージー川を挟んだ対岸に、リバプールがあります。
ウィラルからリバプールは、車で20分と、まさに近郊です。
ちなみに、リバプールは人口約47万人都市です。

リバプールとウィラルのエリアはマージー川を挟んで、約80万人近い人々が居住する人口密集地帯であることが分ります。
マイルズは18歳の頃からギターを担いで、リバプールまで行ってリトル・フレイムスという女性ボーカルのバンドで、リード・ギタリストとして活動していました。


リトル・フレイムスの"Goodbye Little Rose"はMVとして、公に映像で初めて登場したマイルズが撮影されています。
殆どボーカルのエヴァさんを中心に撮影されていますが、マイルズはバンドの中で、一歩前に出てコーラスを入れて、当時からバンドでは目立っていたことが分ります。

転機は21歳の時に訪れました。
マイルズはリトル・フレイムスのベーシストとドラマーと共にザ・ラスカルズというバンドを組み、リード・ボーカル&リード・ギター、そしてメインのソングライターとして、まさにフロントマンとして活動するようになりました。


次の転機は22歳の時で、リトル・フレイムスとザ・ラスカルズで、アークティック・モンキーズのオープニング・アクトを務めた縁で、アークティック・モンキーズのフロントマンのアレックス・ターナーとバンドを組みました。
それが、ラスト・シャドウ・パペッツです。


2人のフロントマンからなるラスト・シャドウ・パペッツは、セールス及び評論家筋の双方で大成功を収め、やがてマイルズはロンドンに住むようになり、ザ・ラスカルズは消滅しました。
その後はソロ活動を始めるようになり、ノエル・ギャラガーやポール・ウェラー、アンディ・パートリッジなどのUKロックの大物と共作し、成功を収めるようになりました。

XTCのアンディ・パートリッジとソングライティングで共作した、"Better Than That"はマイルズの代表曲の1曲となりました。

そして、現在はロサンゼルスに拠点を置いて活動をしています。
ウェラルからリバプールへ、リバプールからロンドンへ、ロンドンからロサンゼルスという人生は努力で勝ち得た成功なのだと思います。


"Loaded"のロサンゼルスの夜景をバックに歌うマイルズは、リトル・フレイムスやラスカルズのようなローカルなインディ・ロックのバンドで活動していたことなど、想像も付きません。

Rascalize
The Rascals
Deltasonic / Hostess
2008-07-08

マイルズ・ケインのギターを堪能出来るアルバム

Rascalize

マイルズ・ケインは、サイケデリックかつスペイシーな響きを持つ、個性的な音色を奏でるギターを弾きます。
そんなマイルズのギターを堪能出来るのが、ザ・ラスカルズの"Rascalize"です。
それは、レコーディングやライブでも、サポートのギタリスト一切入れずに、全編に渡り、マイルズ・ケインのギターが鳴り響いているからです。

因みに、ザ・ラスカルズはマイルズ・ケインが、ソロ・アーティストになる前に活動していたバンドです。

このバンドは、前身はリトル・フレイムスという5人組のバンドで、ファースト・アルバムをリリース前にバンドが崩壊。
アルバムは、お蔵入りとなり、ボーカリストとソングライターの2人が居なくなり、残りのリード・ギターだったマイルズ・ケインとベースのジョー・エドワーズ、ドラムのグレッグ・ミグホール の3人で結成されたバンドです。

リトル・フレイムス時代から、存在感があったマイルズが、フロントマンとして、ボーカルとソングライティングに手を染めることになりました。

"Rascalize"では、マイルズのボーカルもソングライティングも、初々しいです。
後の、マイルズのソロ・アルバムよりも、ギターを堪能出来ます。

しかしアルバムは、セールス的な成功は出来ませんでした。
欠点は、まだマイルズのソングライティングが荒削りだったことと、ドラムの音がスタジオ盤でも、ライブでも弱い印象であることです。
ラスカルズは、"Rascalize"を1枚リリースするだけで解散してしまいました。

しかし、アルバム全編において、マイルズ・ケインのギターが鳴り響く"Rascalize"は、今となりますと、貴重かも知れません。

メイン・ボーカルとギターにソングライティングと、マイルズにとっては過酷なバンドだったと思いますが、その経験が、後のラスト・シャドウ・パペッツやソロ・ワークに生かされていると思います。

Rascalize
The Rascals
Deltasonic / Hostess
2008-07-08

マイルズ・ケインのコレクターと化しています

Miles Kane

何でもハマると、すぐにコレクションしたくなる私です。
上に並べたのは、マイルズ・ケインが関わった、ラスカルズやラスト・シャドウ・パペッツとソロ・ワークのCDです。

上は、あくまでCDだけで、他にヴァイナルやダウンロードもあります。
今年で活動10年目を迎えたマイルズですが、CDだけで、これほどの数があります。
Amazonで購入可能な物は、全て買い揃えました。
他に、ebayをチェックしていますが、ebayではまだ入手していないCDもあるようです。
しかし、ebayを見ても、殆ど入手している物のようであるので、残りはシングル2枚程度のようです。

なので、今度はヴァイナルを全て揃えるのが目標です。
他に、MVも全てダウンロードするつもりです。

マイルズ・ケインの魅力は、レイ・ディヴィス風のボーカルに個性な音色のギターです。
ソングライティングも、モッズなセンスを持っていて、ポール・ウェラーやアンディ・パートリッジなどの大物ロック・ミュージシャンと共作しています。

そして、盟友アレックス・ターナーとも共作をしていますが、アレックスとの活動で有名なのが、ラスト・シャドウ・パペッツです。
ラスト・シャドウ・パペッツでは、スコット・ウォーカー風のバロック・ロックを披露しています。

そして、そのオシャレなファッションセンスもマイルズの魅力となっています。
顔立ちも、若き日のポール・マッカートニーを彷彿とさせているルックスです。

全ての音源やMVをコレクションし終える日も、近いのでしょうか?

初々しいマイルズ・ケイン

Rascalize

最近はThe Rascals (ラスカルズ)にハマっています。
マイルズ・ケインが、フロントマンとして、キャリアで初めてボーカルとソングライティングに挑んだバンドが、The Rascals というバンドです。

元々はThe Little Flames (リトル・フレイムス)という5人組のバンドだったのですが、2007年にボーカリストとリズム・ギターの2人が脱退。
残った3人で活動を続行することになり、The Rascals とバンド名を改名しました。
マイルズがボーカルとギター、そしてベーストとドラムの3ピース・バンドとなっています。

なので、マイルズが手を止めると、ゴリゴリしたベースが響いて来て、マイルズのソロ・アルバムよりも重低音、かつシンプルなサウンドとなっています。
なおかつ、ロックなサウンドになっています。

マイルズのボーカルは、初々しく、ソロになってからのレイ・デイヴィス風のボーカルとは、若干異なる印象を受けます。
そして、ソングライティングは、まだ発展途上な印象を受けますが、親友であるアークティック・モンキーズのアレックス・ターナーの影響を受けているようにも感じます。

しかしながら、マイルズのソングライティングのセンスや歌声は、アレックスよりもエレガントに聴こえます。
そして、マイルズの古風な響きのギターで、独特の世界観を築いています。

アルバムのセールスは、アークティック・モンキーズよりも大苦戦を強いられ、The Rascalsはアルバム1枚だけで解散しました。
しかし、マイルズはソロ・アーティストとして成功して、UKの大御所ロック・アーティスト達からも大絶賛を受けることになります。
それは、マイルズのエレガントなセンスが、シンプルな3ピース・バンドとしてよりも、ソロ・アーティストとして、凝ったサウンドの方が向いているからに他なりません。

しかしながら、初々しいボーカルと、ロックなドライブ感満載のThe Rascals は、聴き込むほどに、その良さが、スルメのように分かって来ます。

※The Rascals という同じ名前のバンドが、'60〜'70年代に米国で活動したバンドでありますので、興味がある方は、amazonやダウンロード、ストリーミングで間違わないようにして下さいね。

Rascalize
The Rascals
Deltasonic / Hostess
2008-07-08

マイルズ・ケインのデビュー作

Out Of Dreams e.p.

上の写真のThe Rascals(ラスカルズ)の"Out Of Dreams e.p."は、実質的にマイルズ・ケインのデビュー作となったEPです。
2007年のリリースです。

このThe Rascals (ラスカルズ)というバンドは、どんなバンドかと言いますと、
元々はThe Little Flames (リトル・フレイムス)という5人組のバンドだったのですが、2007年にボーカリストとリズム・ギターの2人が脱退。

残された、ギタリスト、ベーシスト、ドラマーの3人で活動を続行することになり、
The Rascals (ラスカルズ)とバンド名を改名しました。

その際、The Little Flames (リトル・フレイムス)でリード・ギターを弾いていた
マイルズ・ケインがボーカルを取ることになった訳です。
そのため、マイルズ・ケインがボーカリスト・ソングライターとしての出発点となったのが、
The Rascals (ラスカルズ)となったのです。

ラスカルズの曲、そのものは、当時センセーションを巻き起こしていた、アークティック・モンキーズにインスパイアされたように聴こえます。
ちなみに、アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーとは、リトル・フレイムス時代からの大親友だったので、影響があっても不思議ではありません。

結果的に、タイトル曲の"Out Of Dreams"はラスカルズの代表的な曲となりました。
このEPには4曲収録されていますが、4曲目の"Is It Too Late?" は、そのまんま
ラスト・シャドウ・パペッツ風の曲調です。
このEPのリリースの翌年の2008年にマイルズは、アレックス・ターナーとのユニット、
ラスト・シャドウ・パペッツの活動を始めます。

なので、"Out Of Dreams e.p."を聴きますと、ソングライティングにおいて、マイルズがラスト・シャドウ・パペッツの曲の、どの部分に携わっているか良く分かります。
やはり、マイルズはちょっとロマンチックな曲調の曲をソングライティグする傾向であるようです。

余談ですが、The Rascals (ラスカルズ)という同じ名前のバンドが、'60〜'70年代に米国で活動したバンドでありますので、興味がある方は、amazonやダウンロード、ストリーミングで間違わないようにして下さいね。

The Rascals
Tri-Tone
2007-12-10

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