★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

リーマンショック

2010年代、日本の目標

2010年とは良い響きです。
ちょうど良い区切りですしね。

そういえば、ちょうど20年前の1月から日本経済の混迷が始まりました。
1989年の12月29日に日経平均株価が最高値38,915円87銭を付けましたが、年を明けた1990年の1月に暴落に転じました。
ちなみに、2009年12月30日の日経平均株価の終値は10,546円44銭でしたので、その額の凄さが分かります。

近頃では『失われた10年』ではなく、『失われた20年』とも言われます。
’90年代に日本は一度立ち直るチャンスがあったのですが、1997年に消費税率を3%から5%に引き上げて、再び景気が悪化してしまいました。
消費税率の引き上げは、いずれしなければならない重要懸案ですが、この時ばかりは、ちょっとタイミングが悪かったようです。

でも、この時仮に日本経済が立ち直っていたとしても、リーマンショックで手痛くやられて、結果的には同じようになっていたでしょう。
また、日本政府が景気対策として低金利政策を打っていましたが、日本の低金利の銀行で、お金を借りた海外投資家が、利回りのよいサブプライムローンに資産運用する結果になってしまいました。(円キャリートレード)
つまりは日本の低金利政策が、リーマンショックの遠因になったのです。
本当に皮肉なものです。

2010年代の日本は、それら’90年代と’00年代の反省を基にしなければなりません。

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将来に対するぼんやりとした不安

リーマンショック

芥川龍之介が遺書に、『将来に対するぼんやりとした不安』という言葉を、したためて自殺した事は有名ですが、今は世界中の人が、『将来に対するぼんやりとした不安』、を感じている筈です。

昨年下半期からサブプライムローンの問題や、原油価格や金属価格の高騰が続き、ドルの信用の失墜で、空前ドル安に陥ってます。
今年に入り、日本株の売りが進んで連日の株安が続き、とうとう世界同時株安に陥ってしまいました。今年は、世界中で不況が発生し、かつ原油、金属、麦などの原材料の価格が高騰して物価高になる、スタグフレーションになってしまいそうです。

私は昨年末から、あえて静観していて、Blogにも無邪気な文章を書いていましたが、さすがに世界同時株安はまずいと思いました。
このままでは、最悪の場合は、いつ紛争や戦争が起こってもおかしくありません。

この、世界同時株安は、最新のニュースでは、中国が原因と分かってきているようです。
中国の経済は、明らかに実態より過大に評価されたバブル経済だと思っていたので、やっぱりそうだったのかと思ってしまいます。

今年に入ってまだ、3週間しか経ってないのに、今年に入り中小企業の倒産が頻発しているそうです。それは、決して誰でも他人事とは言えません。

2008年は、911のテロ事件のように、'00年代のターニングポイントになると思います。経済市場の激変と世界同時株安、原油高、アメリカ大統領選挙で、2008年末には2010年代社会のプロトタイプが、見えてきそうな気がします。

※この記事は2022年5月5日に、投稿当時の原文を損なわない程度に編集致しました。
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