★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

人形

人形の感じ

前回、致命的なデッサンのミスを発覚したブライスちゃんですが、線は大分整理できて、形が整ってきました。
『人形』という感じが出ていると思います。
人形という感じと言うより、本当に人形ですからね。
これで睫毛を描き入れたら、大分雰囲気が出てきそうです。

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オマケですが、岩手芸術祭の表彰式での私の様子です。
撮影は現代美術家の浅倉 伸さんです。


もう一つのブライスちゃん

会場には、もう一枚ブライスちゃんの作品があります。
それが、この『ブライスちゃん、急いで!』です。
『ブライスちゃん★おやすみ』は、多少デフォルメしていますが、『ブライスちゃん、急いで!』は、リアリズムを追求しています。
私の作品では珍しい油彩、つまりは油絵です。


ブライス人形は、私が描きたいと思うモチーフで、この作品は一番最初に描いたものです。
ブライス人形の事を知らない方はネットで調べてみましょう。

頭や眼が大きいのは、私のデッサンのミスではなく、本当にこんな形の人形なのです。

ブライス人形は、本来の人間とプロポーションが大部違うので、人間のつもりで描くとデッサンが狂ってしまうので苦労しました。
ブライス人形は、リアリズムを追求しましたが、バックの処理はオリジナルです。
『急いで!』の感じが出ていると思います。

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ギャラリー前の窓から撮影しました。
向かいにホテルが見えます。
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ブライスちゃん★おやすみ 解説

個展は、週が明けてから来訪者増えてきました。     
ギャラリーの入り口にある芳名帳は、早くも半分ほど埋まってきています。  
今回の個展の一番のイチオシは、この『ブライスちゃん★おやすみ』です。
ギャラリーの入り口を入って一番奥にあります。     
モデルは、もちろん、ブライス人形です。        
作品は、オレンジの作品とブルーの作品と二枚一組になっています。
それゆえ、迫力は凄いです。
二枚一組の作品は、今回が初めてですが、面白いので、またチャレンジしてみたいと思っています。
二枚一組になったのは、オレンジのブライスちゃんが完成した時に、大宮政郎先生が、『もう一枚、色違いで描いてみては』とアドバイスを頂いたことに由来します。
その時には、既にギャラリーを予約して、個展の開催が決まっていたので、色違いの作品を並べるのは、面白いと思い、ブルーの作品を制作しました。   
この作品について、私は下記の文章を捧げています。            

ブライスちゃん、寝ちゃったみたい。 
今日は、はしゃいでたから、疲れたんだろうね。     
おやすみなさい。
風邪ひかないようにね。
どんな夢を見ているのかな?
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これが、オレンジのブライスちゃんです。


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これが、ブルーのブライスちゃんです。

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二枚揃うと、こうなります。

制作開始!

2〜3週間ほど制作をサボっていましたが、ついに新しい作品の制作を開始しました。

モチーフはブライス人形です。
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昨年末に完成させた構想スケッチです。
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このスケッチをキャンバスに転写します。
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アクリル絵具で一気に着色していきます。
本日はかなり進みました。
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ブライスちゃん★おやすみ

ブライスちゃん、寝ちゃったみたい。 
今日は、はしゃいでたから、疲れたんだろうね。     
おやすみなさい。
風邪ひかないようにね。

どんな夢を見ているのかな?


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DOLLな1枚

7月3日はアトリエ彩園子の日でした。描きかけの、お人形さんの絵の制作を続けます。今回の絵の特徴は、全て日本画画材で制作しているという事です。現時点では、まだ下地塗りです。仕上がった時点で、色はもっとビビッドな感じになる予定です。前髪のオレンジ色は、大宮政郎先生のアドバイスで、オレンジ色になりました。制作後は、私と他の生徒と大宮先生、彩園子の支配人の村井さんと雑談です。そのうち、大宮先生と私の、コンテンポラリー・アート談議にヒートアップしてしまいました。多分、聞いていても、誰も話について来れないマニアックな内容です。大宮先生曰わく、日本には、新進の画家の個性を伸ばす美術教師や評論家が居ないとの主張です。確かに言われてみると、そんな気がします。b634f496.jpg

お人形さんの絵

5月8日は、アトリエ彩園子で制作の日です。また、5月8日は私の誕生日です。そんな誕生日の日に、『お人形さんの絵』の下絵が完成しました。現在の所、4枚程の絵の構想がありますが、この絵はその1枚です。この下絵に岩絵の具で着色していく予定です。久しぶりの岩絵の具なので、腕が鳴る思いです。この下絵は、4月初めから、かなり慎重に仕上げて行きました。勿論、自分なりのアレンジもしています。難しかった所は、眼ですね。実物の人形を見れば見る程、人形の眼になっていくのです。それはそれで、当たり前な事なのですが、それが悩みの種でした。人形は人形で、人間とは解剖学的には異なります。そこに違和感を感じてしまうので、葛藤に悩まされました。『これは、人間の女の子ではなく、人形の絵なんだ。見た通り描けば良い』と自分を言い聞かせました。私は、人物の絵を描き過ぎて、人間の顔の解剖学的な法則の先入観に捕らわれ過ぎました。だから、この絵見て『人形みたい』と思ってくれたら正解です。この下絵は、来週には彩色されてしまうので、この状態は見納めです。師匠の大宮政郎先生も太鼓判を押した、このドローイングは、彩色するのが、もったいない感じです。171e68f6.jpg
気まぐれギャラリー
『シャキーンとした猫』
2019年

ギャラリー用
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