★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

原油高

鉄道と車

自動車の販売不振が叫ばれて久しいですが、多くの人々は昔、鉄道が斜陽産業の代表であったことを忘れています。
'70年代後半から'80年代にかけて、マイカーブームの煽りを受けて、赤字ローカル線の廃止が次々と続きました。
そして、'87年に国鉄の分割民営化で、とどめを差しました。 確かに'80年代は、ちょっと位遠い所は、車で移動することが常識でしたし、かなり遠い所へは飛行機で移動するようになりました。
しかし、21世紀に入ると鉄道の巻き返しが始まります。
元々都市部は、鉄道網が発達していて、車を持つメリットが少ない地域でしたが、21世紀に入り'80年代よりも、都市部への人口が流出が激化しています。
また、都市部の再開発が進んで都心回帰の傾向が加速し、車はますます持たずに済んでしまいます。 そして、鉄道へのニーズは高くなるばかりです。そうなると、自動車産業は地方を対象にするしかなくなりますが、地方は所得が低いため売り上げに貢献出来なくなります。
また、若い世代の雇用が不安定だったり、ガソリン価格が高騰したりして、自動車産業への風当たりは厳しいです。
まるで、'80年代の鉄道会社を思い出してしまいます。
当時は、『鉄道の時代は終わった』などと言われたものです。
それが、今や鉄道はなくてはならない必需品となっています。
首都圏を網羅するJR東日本など、一体どれだけ収益があるのか想像も出来ないくらいです。
時代は循環し、栄華は永遠には続きません。

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american idiot

連日ニュースで、『円高、円高』と報道されると、物凄く白々しく感じます。経済に詳しくない私でも、ただの『ドル安』である事は明白にだからです。日本では、一般的には、対ドル相場で表記する事が、慣習である事は、分かっていますが、現在のドル安の状況では、回りくどいだけです。現在では、対ユーロ相場を強調した方が正確なような気がします。最近のアメリカは、見ていて心配な限りです。『イラク戦争という公共事業』は、あまりに高くつき過ぎました。大量破壊兵器は、一体どこにあったのでしょうか?この戦争の兵器のために、どれだけの赤字国債が発行されたのでしょうか?サブプライムローンの問題においても、経済に疎い私から見ても、ただの『不信用貸し』の結果のようにしか見えません。日本のバブル経済の崩壊で、土地神話の崩壊を、間近で見ていながら、同じ過ちを犯しているように見えます。私は経済に疎いので、『働かざる者、食うべからず』という思いが強いのですが、経済に詳しい方々は、投資に走ります。でも、原油先物取引のように、原油高になって、投資と関係のない、一般市民を巻き込む状況は、御免こうむりたいものです。ところで、クリントン前大統領は、不倫で弾劾裁判を受けましたが、ブッシュ大統領が、大量破壊兵器があると嘘を言って戦争を始めた方が、数倍も罪深いように思えるのです。なぜブッシュ大統領の弾劾裁判がないのでしょうか?ブッシュ大統領の支持基盤であるキリスト教保守派では、無意味な戦争で無意味な殺人を繰り返すより、不倫の方が罪深いと考えているのでしょうか?アメリカは、不思議な国です。c8a43612.jpg

将来に対するぼんやりとした不安

リーマンショック

芥川龍之介が遺書に、『将来に対するぼんやりとした不安』という言葉を、したためて自殺した事は有名ですが、今は世界中の人が、『将来に対するぼんやりとした不安』、を感じている筈です。

昨年下半期からサブプライムローンの問題や、原油価格や金属価格の高騰が続き、ドルの信用の失墜で、空前ドル安に陥ってます。
今年に入り、日本株の売りが進んで連日の株安が続き、とうとう世界同時株安に陥ってしまいました。今年は、世界中で不況が発生し、かつ原油、金属、麦などの原材料の価格が高騰して物価高になる、スタグフレーションになってしまいそうです。

私は昨年末から、あえて静観していて、Blogにも無邪気な文章を書いていましたが、さすがに世界同時株安はまずいと思いました。
このままでは、最悪の場合は、いつ紛争や戦争が起こってもおかしくありません。

この、世界同時株安は、最新のニュースでは、中国が原因と分かってきているようです。
中国の経済は、明らかに実態より過大に評価されたバブル経済だと思っていたので、やっぱりそうだったのかと思ってしまいます。

今年に入ってまだ、3週間しか経ってないのに、今年に入り中小企業の倒産が頻発しているそうです。それは、決して誰でも他人事とは言えません。

2008年は、911のテロ事件のように、'00年代のターニングポイントになると思います。経済市場の激変と世界同時株安、原油高、アメリカ大統領選挙で、2008年末には2010年代社会のプロトタイプが、見えてきそうな気がします。

※この記事は2022年5月5日に、投稿当時の原文を損なわない程度に編集致しました。
気まぐれギャラリー
『シャキーンとした猫』
2019年

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