城下町
11月27
4月18
2007年当時、NHK連続ドラマ『どんど晴れ』の舞台になっている盛岡市です。
どんな所だろうと思っている方も居ると思います。
昨年から、引っ越して1年経った実感を書こうと思います。
盛岡市は四方を山で囲まれる、いわゆる盆地です。
また戦時中、空襲を殆んど受けていない城下町で、江戸時代や明治時代の頃の区画を現代でも使用しております。
盆地と城下町という要素を併せ持つ持つと、自ずと中心部の敷地面積が狭くなってしまいます。だから、市内の中心部は上に伸びて行く一方です。
狭い敷地にビルを建てる結果、ペンシルビルが乱立することになります。
ペンシルビルの森の中に、狭い一方通行の道路が通るというのが、現代の盛岡市の風景になっています。
狭いペンシルビルに洋服屋さんなどのテナントが入るので、良く言えば『小さな、かわいいお店』が一杯あるように見えます。
また、盆地なので郊外に宅地を求めると、山の中になってしまいます。
車なら気になりませんが、車を持ってない人は坂道を歩かなくてはならなくなります。
坂道が嫌な人は坂のない中心部へ宅地を探すことになります。
しかし、元から狭い中心部には一軒家を建てる余裕はなく、マンションのニーズが高まり、乱立することになります。
すると、マンションとペンシルビルが渾然一体となった光景になります。
土地不足は深刻で、月極め駐車場まで機械式の立体駐車場になってしまいます。
簡潔にこの街の風景を説明するならば、『ペンシルビルとマンションの森』ということになるでしょうか?
この狭い凝縮感と圧迫感は、何となく巨大な船の上で生活している感覚に陥ってしまいます。
※この記事は2022年3月27日に、投稿当時の原文を損なわない程度に修正致しました。
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