17日は、アトリエ彩園子の日でした。そこで、大宮政郎先生に、13日に多摩美大美術館で観た、書ンタなドローイングの真実を聞きました。私は大宮政郎先生が、1960年に制作した『書ンタなドローイング』の作品群が、イヴ・クラインの影響を受けていると思ったからです。しかし、聞いてみると、イヴ・クラインの動向については、1960年当時の日本では、ほとんど掴みきれて なかったとの事です。むしろ、1962年にイヴ・クラインが他界して以降、回顧展で、全容を知る事になったとの事です。だから、影響を受けたというより、同じ時代に生きて、同じ空気を吸っているうちに、似たようなバイブレーションを感じる作品を制作していた事になります。それは、非常に興味深い事象です。なぜ、そんな事が起こるか未だ謎です。大衆の深層心理のなせる技ではないでしょうか?
