実は、絵描きを志す前は、小説家を志していました。
文芸作品を読むのが好きで、10歳までに宮沢賢治童話全集、全15巻を読破しました。
小説は11歳頃から読み始め、中学生の時には三島由紀夫、高校生の時には安部公房に入れ込んでました。
三島由紀夫の詩のように美しい文章に酔い、安倍公房のシュールな世界に夢中になっていました。
(偶然ですが、三島由紀夫も安部公房も、どちらも日本人受けが悪い小説家です!)
当然、国語の成績は抜群に良かったのですが、それは自分の好きなジャンルが試験出ていたからです。

20歳頃までは詩や小説を書いていましたが、恥ずかしいので大分前に捨てました。

それは、絵画に比べると出来が悪い悪いと判断したからです。
どうも私の書く文章より、絵画の方が人に強烈なインパクトを与えるようなのです。
ターニングポイントは、16歳の時にコンテンポラリーアートと出会い、制作を始めたことです。

でもこうやって毎日Blogの記事を書いていると、文芸好きで良かったと思います。

写真は、安部公房の『壁』です。
これは大傑作ですね。(芥川賞受賞作)
読むと、頭の中にシュールでサイケな光景が広がります。

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