神戸の海岸ビルヂングに行って来ました。
竣工は、1911年(明治44年)ということなので、実に100年前の建築物になります。
こんなに古い建物なのに、観光施設ではなく、雑貨屋さんやセレクトショップなど、現役の建物として利用されています。
何が凄いかと言うと、竣工当時に、この建築物を目撃した人はもう存命していないということです。
海岸ビルヂングを設計した、河合浩蔵は安政3年(1856年)生まれということなので、江戸時代生まれになります。   
日本は1859年に開国したので、河合浩蔵が産まれた時には日本は鎖国の時代ということになります。
江戸時代生まれの建築家と聞くと、和風な建築物ばかり建てたのではないかと思ってしまいますが、ところがこの海岸ビルヂングは、100%西洋建築です。
そんな事を考えると、急速な西欧化を推し進めた明治の日本人の気概が感じられました。
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