テレビで子供に本を読ませるために、読書量を競わせるという、読書教育を唱える教育者が居ました。しかし、子供の頃から読書の虫だった私から言わせると、それは間違っています。読書は競わせるような高尚な事象ではなくて、『読みたいから読む』という単純な好みの問題だからです。ゲームが好きな子は、ゲームが好きだから、ゲームをするのであって、教師に強制されて、競わせられて、するものではありません。また、重要な事は、親が全く読書をしない環境の家庭の子は、読書しない子になる危険性をはらんでしまうのです。ある意味それは、当然の成り行きなのですけどね。私が子供の頃、暇でどうしようもない時に、家の本棚の本に、つい手が伸びてしまったという経験があります。それを考えると、家に本がない家庭に、読書好きな子が現れる可能性は低いのです。読書に関しては親や祖父母、曾祖母までに遡って、書物に関する考え方が影響してしまうのです。だから、インターネットや雑誌でも良いから、文章を読む事に対して敬意を払ってもらいたいのです。ddb40377.jpg