★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

盛岡

東北地方太平洋沖地震・スーパーの商品が…

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から6日経った17日、盛岡は氷点下4℃まで気温が下がりました。
前日から雪も降っています。
いつも、この時期には、こんな気温は下がらないのですけどね。
灯油が不足しているので、灯油で暖房している方は、シャレになりません。
避難所に避難している方々を思うと、気の毒です。

街中を歩くと、ガソリン不足のためか、郵便物を配達するバイクが、自転車に変わっていました。
そうです!
あの年賀状の配達に使われるあの赤い自転車にです。
ついに、ここまで来たかと思います。

ガソリン不足は、シャレにならないほど、深刻です。
全国から送って戴いた、支援物資は、盛岡近郊の滝沢村の産業文化センターという、広いアリーナに一旦集荷されますが、それ以後に各避難所に運ぶ燃料がない状況になっています。
岩手県は、四国に迫るほどの面積がある県なので、集荷された後が問題になるのです。
物流が燃料不足で途絶えているのです。

私も、17日はスーパーの列に並びました。
入り口の前で入場制限がかかっているのです。
スーパーに並ぶ列は、横3列並んでいて、コンサートの時のように少しずつ入場して行きます。
私が行った時は、午前中だったので列は長くなかったですが、それでも20分ほど並びました。
商品は一品につき、一つという制限付きです。
野菜は思っていたより揃っていましたが、魚はいかにも冷凍物で、肉も色合いが微妙でした。
こんな時こそ、開き直ってビールでもくらおうかと思ったら、酒類の棚は、スカスカで、ハードリカーしか置いてませんでした。

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東北地方太平洋沖地震・ガソリン不足で…

東北地方太平洋沖地震発生後より4日経った15日、盛岡の空に、あれだけ飛び交っていたヘリコプターの音が少なくなりました。
恐らく、ヘリコプターは、負傷者が多かった沿岸部から盛岡のヘリポートに運び、それから各病院に救急車で搬送されたのでしょう。
とても、悲しいことですが、地震発生後より72時間以上過ぎた現在、地震と津波に巻き込まれて、瓦礫の中で、かろうじて生存者していた方も、生存している可能性は低くなっています。

比較的地震の被害が少なかった盛岡でもガソリンの入手が困難になり、13日の段階で3時間待って、5リッターのみの給油で、14日の段階でガソリンスタンドは、どこも終日売り切れで、緊急車両のみの給油となっています。
米や野菜があっても運送する車が走れなくなっています。
ゴミ収集車も燃料不足によってゴミ収集が中止になっています。
ガソリン不足が市民を直撃しています。

また、携帯電話は通じますが、『大変込み合っています』とアナウンスされる時があります。
もっぱら、メールによるやり取りが、連絡手段となっています。

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上の写真は、壁に寄せていたアップライトのピアノが、地震の揺れで壁から離れてしまった光景。
ピアノの下に付随している車輪はロックされていた状態でした。

東北地方太平洋沖地震・今、自分に何が出来るか?

東北地方太平洋沖地震の3日後の14日、盛岡上空はヘリコプターが飛び交っています。
度重なる余震のため、時折グラッ・グラッと来て、まるで飛行機に乗っているように感じます。
同日、盛岡のデパートのデパ地下では、地震の影響と思われるガス爆発があり、死傷者が出ました。
東京電力の福島第1原子力発電所などが受けた深刻な被害で、ついに計画停電の事態になりました。
東北地方太平洋沖地震の被害を要約すると、

1.マグニチュード9.0という未曾有の巨大地震による被害
2.広範囲に及ぶ津波の被害
3.原子力発電所の被害

ということになります。 
まさに日本の終わりであるかのようです。
直接的な地震の被害だけでなく、計画停電による間接的な経済損失は膨大で、GDPに影響を及ぶのは確実です。
でも、そんな時こそプラス思考が大切であると思います。
『今、自分が必要とされている。今、自分に何が出来るか?何をしようか?』と考えることが大切です。

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写真は東北地方太平洋沖地震が発生して約2時間後の3月11日、午後4時50分頃の盛岡大通商店街の1コマです。
降りしきる雪の中で居酒屋さんが炊き出しをスタートさせています。

東北地方太平洋沖地震・飛び交うヘリコプター

東北地方太平洋沖地震から2日後の13日、盛岡の街は徐々に日常を取り戻してきました。
12日は、コンビニやスーパーの長蛇の列が見られましたが、今は平静さを取り戻しています。
しかし、品物不足は否めないようです。
岩手県及び宮城県の沿岸の被害は筆舌尽くし難いです。
知れば知るほど本当に大災害です。
マグニチュード9.0なんて聞いたことありません。
上空では、ひっきりなしにヘリコプターが飛び交っています。
岩手県庁の駐車場は、自衛隊の車両で、びっしりです。


東北地方太平洋沖地震

『災害下どうするか?』、本当に様々な教訓を得ました。
私が住む盛岡市は建築物の被害は、なかったのですが、停電が困りました。
3月11日の14時46分に地震発生。
12日の、16時頃になって携帯のメールが送信出来るようになり17時10分頃電気が通じました。
停電の間、マンションはエレベーターも水道も止まっていました。
やはり、連絡が取れない、情報がラジオかカーナビのワンセグしか得られないのが一番不安でした。
停電で信号が作動しないのも困りました。
色々、日々にの生活について反省させられました。
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江戸時代の面影が残る城下町に縁がある話

今年の正月は故郷の金沢ともう一つの故郷、盛岡で過ごしました。
ほとんど、大きな戦災・震災に逢っていない金沢と盛岡は、
そこかしこに江戸末期や明治時代の面影を残す城下町であるという共通点があります。
どちらも中心部では、江戸時代の地図が現代でも使えなくもないのが、凄いです。
私の人生は、何故か江戸時代の面影を残す城下町に縁があります。

下の写真は金沢城
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下の写真は盛岡城です。
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明治以降、金沢市と盛岡市はどちらも県庁所在地となり、城を中心に城下町の枠組みを壊さず、街作りが進まれていきました。

下の写真は、私も大好きな金沢の歓楽街、片町のスクランブル交差点です。
至近距離に金沢城があります。
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下の写真は盛岡の中心部、菜園のスクランブル交差点です。
盛岡城は、すぐ近くです。
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平成に入ると、金沢市と盛岡市はどちらも中核市という行政単位になり、その存在感を示します。
そして、歴史的建造物と、現代的な建造物が渾然一体になっていきます。

これが金沢の新しい顔、もてなしドームです。
とても現代的ですね。
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これが盛岡の新しい顔、マリオスです。
質実剛健な気質が伝わります。
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人生の大半を金沢市と盛岡市という城下町・県庁所在地・中核市の中心部に生活したのは貴重な経験だと思います。
おそらく人生のうちに、金沢市と盛岡市に両方に住民票を置いたことがあり、住み着いて、住民税も払納めていたことがある人は少ないでしょうね。

住んでみた感想は、金沢と盛岡も、武士や町人の文化が現代まで脈々と息づいているんだなぁと感じます。
どちらの市も道路が狭いのは難ですけどね。
それぞれの文化的嗜好の違いとしては、下の写真の例のように、金沢は江戸時代を残そうとする傾向があるのに対し、盛岡は明治時代を残そうとする傾向があることです。

例1.) 金沢の東茶屋街
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例2.) 盛岡の旧石井県令邸
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加茂谷正俊 2010年の展示活動を総括!

2010年は計5回の展示活動がありました。
巡回を含めたら計7回です。
何と、2010年は2月から10月まで、毎月どこかで展示があるという状況になりました。

展示その1
アートフェスタ岩手
−岩手芸術祭推薦作家展−
平成22年2月27日-3月22日
盛岡市本宮 松幅12-3 岩手県立美術館
“ブライスちゃん、おやすみ”を展示
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展示その2
第16回 公募マスターズ大東京展
千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館・2F ギャラリー
平成22年4月11日(日)〜17日(土)
“想いを…”(53.0x45.5cm ) 、ジャパン・アーティスト協会賞を受賞 !!
想いを…









日韓交流・第32回国際展受賞作家国際HMA展に巡回
朝鮮日報美術館
2010年6月30日〜7月5日

展示その3
第6回 富山国際現代美術展
魚津市宮津110 新川文化ホール
平成22年5月1日〜5月9日
“恋するブライスちゃん” 100.0×80.3 (cm)と“ブライスちゃん、おやすみ”を 出展!!
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展示その4
第42回新院展
千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館・2F ギャラリー・B1ゴールドサロン
平成22年8月29日〜9月4日
★星のプリンセス (53.0x45.5cm ) ターレンスジャパン賞受賞!
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白山日創展&新院展巡回金沢展に巡回
金城学園 白山美術館
平成22年9月26日(日)〜10月11日(月・祝)

展示その5
第63回岩手芸術祭 現代美術部門  
盛岡市内丸13-1  岩手県民会館
平成21年10月14日(木)〜10月17日(日)
 星のプリンセス・とってもさみしいの(53.0x45.5cm ) を出展!!
星のプリンセス














第63回岩手芸術祭 現代美術部門  

星のプリンセス













星のプリンセス・とってもさみしいの(53.0x45.5cm )

第63回 岩手芸術祭 現代美術部門 
会場:岩手県民会館
   盛岡市内丸13-1
会期:平成21年10月14日(木)〜10月17日(日)
開場時間:10時〜17時
     (最終日17日16時まで)
入場料:一般¥300

絵画・陶・金属工芸展

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現在、盛岡市の旧石井県令邸で「絵画・陶・金属工芸展」が開催されています。
秋になって蔦が良い感じになってきました。
旧石井県令邸は1886年(明治19)に建築された古い洋館です。
建築される19年前は江戸時代だったのですから、凄いですよねぇ。
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上:岩渕毅弘さんの“inner universe” 
とってもカラフルです。
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上:菊池翔さんの“昇華”
どんどん上に伸びていきそうです。
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上:早坂幸子さん“浮かんで進む”
不思議な浮遊感があります。
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上:石川深雪“トロンコの実習作II”
何かカゴのような形してますね。

この日は、会場で石川深雪さんがいらっしゃって、少しだけお話しました。
個展やグループ展では、作家の方とお話するのも楽しいですよ。

『絵画・陶・金属工芸展』
早坂幸子 岩渕毅弘 石川深雪 菊池翔
会場:盛岡市清水町7-51 旧石井県令邸
   TEL 019-651-1606
会期:2010年10月11日(月・祝) まで
開場時間:11:00-18:00 入場無料!

中核市の人・城下町の人

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金沢市から盛岡市に引っ越して、中核市暮らしは、合わせて15年めに突入しました。
私は、まさに中核市の人です。
しかも、金沢と盛岡のどちらも戦災を免れた、江戸時代末期、明治時代の面影が色濃く残る城下町なんですよね。
やはり、そんな環境は、私の作品に、無意識ながらに何かしらの影響を与えているのでしょうね。
気まぐれギャラリー
『シャキーンとした猫』
2019年

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