★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

遠近法

ただ一つ言えること

ただ一つ言えることは、私が描く絵画のタッチが独特であることです。
これは、自信を持って言えます。
それは、良い意味でも、悪い意味でもです。
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下の写真はちょっとピンぼけですが、このタッチは、誰にも真似できないと思います。
何でこんなタッチになったのかと言いますと、手先が不器用だからです。
それは、謙遜ではありません。
髪の毛が縞模様みたいになってしまったのは、ある日、不器用で髪の毛が太くなってしまったものを、修正せずに太いままで描き進んでいたら、意外に良いことに気付いたからです。
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なぜ、あえて遠近法を無視して描くのかと申しますと、日本人の顔を描く場合、あまり遠近法を強調しない方が雰囲気が出ると思うからです。
遠近法を無視した上に、不器用なタッチが入ると、こんな絵画が誕生します。

絵描きに必要な能力

私は、本格的な絵画制作をして20年以上経ちます。その経験で感じた事ですが、絵画制作には空間認知、特にPerspective(遠近法)に対する能力がないと難しいという事です。絵画と、漫画と制作過程で異なる点は、漫画は線で描くことに対して、絵画は面で描きます。 よく考えると、人間が見た物に線は存在しません。目で見た光や影、色彩で描いていきます。また、Perspectiveがしっかりしてないと、歪な形態になってしまいます。Perspectiveを的確に実行するには、目で見て、しっかりと空間を認知し、手元をどう動かすか判断しなければなりません。空間を認知する能力は、絵描きだけではなく、建築家やタクシーの運転手、にも必要な能力です。空間を立体的に捉えるという事です。建築家は、存在しない建築物を頭の中で立体像を描かなくてはならないし、タクシー運転手は、頭の中にある地図で、お客さんに言われた目的地までの最短ルートを考えます。方向音痴の人は空間を認知する事が苦手なのかも知れません。しかし、絵画が上手な人でも方向音痴の人が居ると思うので、全ての例で当てはまるとは限りません。因みに私は方向音痴です。3797f1cc.jpg
気まぐれギャラリー
『シャキーンとした猫』
2019年

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