ポール・ウェラーのアルバム、"66"がリリースされ、聴き込みました。
全編を聴いた感想は、『これは1970年前後のソウル・ミュージックだ』と感じました。
ポール・ウェラーの過去の作品と比べますと、スタイル・カウンシル寄りです。
しかし、スタイル・カウンシル時代より、サウンドは凄くゴージャスで、より『1970年前後のソウル・ミュージック』に、かなり近付けています。
加えて、ポール・ウェラーのソロで培った、アーシーな味わいがあります。
例えて言いますと、カーティス・メイフィールドの1970年のアルバム、"Curtis"のようなサウンドです。
このアルバムは、1曲をバラバラに聴くより、アルバム1枚通して聴く事を、お勧めします。
1曲だけ聴きますと、『今の時代に、このサウンド?』と誤解されるかも知れないからです。
しかし、アルバムを通して聴く事によって、ポール・ウェラーの意図を理解出来ると思います。
"66"とは、5月25日に66歳になるポール・ウェラーの年齢の事です。
そして、ポール・ウェラーが10代前半に聴いていたであろう、『1970年前後のソウル・ミュージック』のアルバムを制作したという事になります。
個人的には、若ぶらず、自分のルーツを掘り下げた『正直な男』にも感じました。
ちなみに、ジャケットは私が尊敬するポップ・アートのアーティスト、ピーター・ブレイクの作による事も付け加えて、おきましょう。