★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

Beatles

嫌いと思っていたアルバムにハマった瞬間

Beatles for sale













16日から、やたら空腹感と眠気があると感じていました。
その日の夜は、早々とベッドに入り、ぐっすりと眠っていたのですが、翌17日の朝から、くしゃみの連発がみられ、風邪を引いたと悟りました。
17日は日曜日だったので、急いでドラッグストアへ車を走らせ、風邪薬を購入して服用したら、くしゃみは、ピタッと止まりました。

そんな私が最近、ハマっているのがビートルズのアルバム、"Beatles for sale"です。
ビートルズを、何で今頃話題にするかと言うと、この"Beatles for sale"は、ビートルズのアルバムの中で、一番地味で嫌いなアルバムだったからです。
だから昔から、数あるビートルズのアルバムの中でも、めったに聴くことはなかったのです。
しかし数日前、iTunesで何気なく再生したところ、思いのほか良く感じたのです。

そのジャケットからして陰気な感じがして、アルバム全体を覆う暗めのムードが苦手だったのです。
でも私も、ある程度年齢を重ねてきたからか、その良さが分かった感じがしました。
特に最初の4曲、“No Reply”, “I'm a Loser”, “Baby's in Black”,
“Rock and Roll Music”が素晴らしいと感じました。
この4曲は全て、ジョンがリードボーカルを取る曲です。
ビートルズのアルバムの場合、ジョンが光っているアルバムと、ポールが光っているアルバムがありますが、"Beatles for sale"の場合、間違いなくジョンが光っているアルバムですね。
特に4曲目の、チャック・ベリーのカヴァー、 “Rock and Roll Music”で、完全にノックアウトです。

そもそも、ビートルズの良さは、どんなに激しいロックを演奏しても、どことなく物悲しく聴こえる不思議な魅力から由来するものだと思います。
それは、10代の時に実母を亡くしたジョンとポールの、2人の少年の悲しみと絆が生み出されたものなのでしょう。
リードギターのジョージと、ドラマーのリンゴは、それをミュージシャンとして充分に理解していて、物悲しさを更に引き出していたのでしょう。
だから、'60年代にビートルズに金切り声を上げた女性達は、彼らのそのルックスの良さもさることながら、その『母を失った2人の少年の悲しみ』を、女性特有の母性が、直感的に感じ取ったから、その魅力に取り憑かれたのでしょう。
特に、この"Beatles for sale"のジャケット写真や、アルバム全体に漂う悲壮感も、如実にそれが現れていると思います。

後年、ビートルズが解散した時は、ジョンは年上の女性ヨーコと再婚し、ポールも年上の女性、リンダと結婚し、その失った母性を取り戻し、その絆も解消し解散に至ったのだと私は考えています。

さてと私は、Blogをアップしたら、また風邪薬を飲んで休もうかな?

Beatles for Sale (Dig)
Beatles for Sale (Dig)

私的に選ぶロックアルバム3選 その1

つい先日、もしロックマニアの私が、個人的に大傑作だとロックのアルバムを3枚選ぶとしたら、何を選ぶだろうかと考えてみました。
かなり迷いましたが、断腸の思いで選んでみました。
大体、こういったものを選ぶ時は、10枚とか切りの良い数で選びますが、私は、あえて3枚限定で選んでみました。

私の感覚が音楽誌専門家の見解と、どう乖離しているか、参考にするために、あえてローリング・ストーン誌が選ぶオールタイムベストアルバム500の順位と併記して紹介していきます。

まず、一番素晴らしいと思うアルバムは、ビートルズ(The Beatles)の“Abbey Road”(アビーロード)でしょう。
ローリング・ストーン誌では、14位です。
アビーロード













このビートルズは、皆さん知っているバンドですし、このジャケットも誰もが知っている有名なジャケットです。
この、アビーロード・スタジオの前の横断歩道は、今やロンドンの観光スポットになっているとか…。

アビーロードは、分かりやすく言うと、ビートルズが、解散が決定的になった時に最後の録音として有終の美として、彼らが真剣にレコーディング取り組んだアルバムなのです。
ジョン・レノンは、"Come Together"という素晴らしい曲も提供していますが、もう既にオノ・ヨーコとのソロワークも既に始まっている状況で、脱退する気持ちが、どこか感じられるます。
その分、ポール・マッカートニーの活躍が目立つアルバムにもなっています。
特に後半のメドレーはポールの独壇場と言った感じです。
特筆すべきは、ジョージ・ハリスンのソングライティングにおける成長で、
“Something”と“Here Comes the Sun”という名曲を残しています。

アビーロードは、ビートルズがバンドとして最高潮に熟れ切った瞬間が実感できるアルバムです。
何より『音のオーラ』ただ者でないことが分かります。

アビイ・ロード
アビイ・ロード

何度目かのBeatles旋風

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私は毎晩、夜長にロックを聴いています。
でも夜中である上に、ヘッドフォンが苦手な私は、リビングの巨大スピーカーで再生するわけにもいかず、仕方なくオーディオアンプに小型スピーカーを繋げて聴いています。
昨夜はBeatlesを聴いていました。
ジョンのカリスマ性ある歌声と、ポールのミュージシャンとしての豊かな音楽性…。
どちらも甲乙つけがたいです。

実は、またまた世界中にBeatles旋風が吹き荒れています。
まずは、10月18日にBeatlesのベスト盤である赤盤、青盤のデジタルリマスター盤が発売され、次に11月17日にiTunesでのBeatlesの配信を始めるようになりました。
これらは、恐らく意図的に組み合わせてプロモートしていったのでしょう。
日本のiTunesのダウンロードでは、曲ではLet it Beがダウンロードの17位で、アルバムでは赤盤が4位、青盤が6位、Abbey Roadが11位となっています。
(2010.11.22.現在)

音楽誌もCrossbeat 12月号の特集はBeatlesで、Rockin'on 12月号もやはり
Beatles特集となり、ガチンコ勝負になっています。
両方読み比べましたが、Crossbeat 誌は、昔同じくシンコーミュージックから出版されていた、MUSIC LIFE時代のBeatlesの資料や写真が豊富で、その音楽誌としての歴史に唸らせられました。

CROSSBEAT (クロスビート) 2010年 12月号 [雑誌]CROSSBEAT (クロスビート) 2010年 12月号 [雑誌]
シンコーミュージック・エンタテイメント(2010-10-18)
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キャーッ!!

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最近、ビートルズなのに廃盤になっている、
“THE BEATLES AT THE HOOLLYWOOD BOWL”を中古レコード店で入手しました。
これはビートルズの1964年と1965年のハリウッド・ボウル公演をプロデュサーのジョージ・マーティンがリミックス、イコライジングして聴ける状態にし仕上げて1977年5月にリリースされたものです。

感想はいかがでしたとかと言うと…。
とにかく、『キャーッ!!』なのです。

ジョージ・マーティンのコメントは、とにかく観客の、『キャーッ!!』という声がジェット機並みの音量で、その音の渦の中からビートルズの演奏を掘り返すのが大変だったとのことです。
今時、ロックのライブで、『キャーッ!!』と叫ぶ人は居ないと思うのですが、‘60年代中頃のロックは、このノリが普通だったようです。
それは、当時のライブはPAがなくて、現在よりも音量が小さかったからです。
だから、『キャーッ!!』と叫べば、ステージ上のバンドのメンバーがその叫び声に反応することが可能だったからです。
PAが充実するようになったのは、'60年代末からで、その頃から『キャーッ!!』というノリは消えていきます。
PAで爆音が出るようになったので、いくら女の子が『キャーッ!!』という声を出しても、かき消されてしまいますからね。

モニターがないこの時代で、アンプの下のスピーカーキャビネットから出た音をじかに耳で聴いて演奏していましたが、この悲鳴の渦の中でビートルズは、ほとんど自分達の歌と演奏が聴こえてない状態だったとのことです。
何も聴こえてない割に、しっかりと演奏しているので、奇跡としか言いようがありません。
PAがない時代の、当時のビートルズは、VOX AC100という文字通り100ワットのアンプと、12インチのスピーカー4個が搭載されたスピーカーキャビネットだけでジェット機並みの音量の絶叫の渦と対峙していたようです。

このライブにおけるビートルズの演奏で特筆すべきことは、ポール・マッカートニーのベースですね。
ビートルズの演奏は、まだエフェクターがきちんと開発されいない時代のためか、カチャカチャ鳴っている印象がありますが、ポールのベースだけは現代の耳で聴いても良いベースプレイヤーだと感じました。
曲間のMCもほとんどポールで、ポールの仕切りによってライブは進められます。
やはりポールは生粋のミュージシャンなのです。

ビートルズの解散直前、ポールは他のメンバーから総スカシを食うのですが、他のメンバーはロッカーを目指していたのに、ポールだけはミュージシャンを目指していたところが原因だと思いす。
良い意味でも悪い意味でもですね。

このアルバムが廃盤になったのは、ビートルズの全音源がCD化された時です。
ビートルズの音源のCD化の作業は、やはりジョージ・マーティンが担当したのですが、このハリウッド・ボウルのライブだけは許せなかったのでしょう。
ほとんど、『キャーッ!!』という声で埋められていますからね。
これ、聴くとその気持ち分かります。

愛機Technics SL1200で再生しました。
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ついに来た!

HMVで注文していた、ビートルズのアナログ盤のリボルバー(新品)が届きました。
10月末に注文していて、入荷が遅れていたので、やっと届いた喜びは大きいです。
他にいくつかビートルズのアナログ盤は持っていましたが、リボルバーは大好きなアルバムで、私の思い込みも強いだけに本当に嬉しいです。
なぜ私がアナログ盤にこだわるかと言うと、CDやMP3より音質(特に低音域)が生々しいからです。
アコースティックな楽器はまるで生演奏を聴いているかの再現性があります。(ターンテーブルの性能もありますが…)
特に最近のアナログ盤は、昔のアナログ盤より性能が向上しているようです。

このリボルバーの場合ドラムやピアノ、シタールなどが生々しく聴こえます。
そして、何よりもボーカルが生々しいさが嬉しいです。
ジョン・レノンの声は、よりくっきりとカリスマ性感じます。
ポール・マッカートニーの声は本当に甘くてムードがあるように聴こえます。
そして、今のポールよりも声が若い所まで分かります。

CDと比べて一番違う曲は、“イエロー・サブマリン”です。
(誰でも知っているビートルズナンバーですね)
冒頭のアコースティックギターとリンゴ・スターが叩く『ドンドン…』というバスドラが、本当に生々しいです。

このアルバムの締めは最後の“トゥモロー・ネバー・ノウズ”(ミスチルじゃないですよ)ですが、本当に聴いて、グラグラめまいがするように感じました。

いやぁ、本当に生きていて良かったです。

e07f3b81.jpgこれがジャケットです。
比較のために上にCD用のジャケットを置きました。


892acce4.jpgジャケットの裏は、こうなっています。
これは有名な写真ですね。



783a0e5e.jpg一応、本家イギリス盤です。



7817d444.jpg早速、私の愛機、TechnicsのSL1200の 針を落とすと、すぐに“タックスマン”のリフが始まります。


どこかで聴いたことあるアルバム

オアシスのニューアルバム、“Dig Out Your Soul”(ディグ・アウト・ユア・ソウル)を聴きました。
全体的にどこかで既に聴いたような感じの『音のうねり』のあるアルバムでした。
どこで聴いたかと考えると、この『音のうねり』は、ビートルズのホワイトアルバムで聴いたような感じがします。
それは、ビートルズに対してリスペクトを公言している彼らには最大の褒め言葉でしょう。
'90年代末頃のオアシスの曲は、ワンパターンで食傷気味であったことは否めませんでしたが、今回は少し捻りを加えた感じです。
今回、このアルバムで特筆すべきことは、ボーカルのリアム・ギャラガーがソングライティングで大活躍している点です。
かつてオアシスはソングライティングは兄のノエル・ギャラガー1人の手に委ねられていましたが、2000年頃から他のメンバーの曲も収録されるようになり、今回は全11曲中ノエルが6曲、リアムが3曲、アンディとゲムが1曲ずつという構成になっています。
リアムの曲がこんなにオアシスのアルバムに収録されたことは、今だかつてなかった筈です。

初期においては、ビートルズと似た曲調が特色であったオアシスですが、今度は『音のうねり』、すなわちグルーブをビートルズに似せるという技に出た感じがします。
それは、リンゴ・スターのご子息であるザック・スターキーのドラミングによる所が大きいと思います。
ザック・スターキーが、このアルバムのレコーディング終了と同時にオアシスを抜けたそうで、ニューアルバムのリリースと同時にオアシスは新たな問題に直面することなりそうです。

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