★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

MilesKane

私が気に入った2023年のロックな3曲

ONE MAN BAND

私のロックの聴き方は2本立てで、クラシックなロックを聴く一方で、最新のロックを並行して聴いています。
この聴き方は、もう長い間、続けているので今後も続けている事でしょう。
まだ11月ですが、2023年を振り返るのは早いですが、ご容赦下さい。

まずは、私が好きなロック系のSSWのマイルズ・ケインが2年連続でアルバムをリリースして来ました。
マイルズはソングライターの活動を始めて、15年も経つ中堅となって来ました。
2023年にリリースしたアルバムの代表曲、"The Wonder"です。
マイルズの曲は、その歌声と個性的なギターが魅力ですが、"The Wonder"でも発揮されています。



次に気に入った曲はRoyal Blood(ロイヤル・ブラッド)の"Mountains at Midnight"です。
Royal Bloodも、キャリア9年目に突入です。
Royal Bloodは、ベースとドラムだけのシンプルなロック・バンドですが、"Mountains at Midnight"では、荒れ狂うドラムと爆音ベースで、聴くとぶっ飛んで行きそうな迫力です。



次に気に入ったロックな曲は、The Snuts (ザ・スナッツ)の"NPC"です。
The Snuts は私が、お気に入りの若手のバンドです。
2021年にリリースした、ファーストアルバムはUKチャート1位となり、2022年にリリースしたセカンドアルバムは、UKチャート2位でした。
2023年はアルバムのリリースはありませんでしたが、シングル3枚をリリースしました。
"NPC"は、その3曲の中で、最もロックな曲です。
The Snuts の特徴はソングライティングの良さと、ポップセンスが光るバンドですが、UKインディバンドとしては、がっつりドラムが叩かれているバンドで、ドラムの音が強いバンドを好む私に、うってつけのバンドです。
"NPC"でも、ガッツリとドラムが叩かれています。

マイルズ・ケイン、"タイム・オブ・ユア・ライフ"の感想

Time Of Your Life

マイルズ・ケインが新しいEP、"Time Of Your Life"をリリースしました。
EPは最後の曲が、"One Man Band"なので実質は残りの3曲が新曲です。

恐らく、"One Man Band"のレコーディング中にレコーディングされ、アルバムの収録から漏れた曲でしょう。
全体的に新曲3曲は、"One Man Band"収録曲よりは、装飾的な音作りをされていまして、The Last Shadow Puppetsを思わせるバロック・ロックを連想しました。
極めつきは、スコット・ウォーカーのカヴァーである、"My Death"でしょう。
バロック・ロックの大御所であるスコット・ウォーカーのカヴァーをした事で、このEPをバロック・ロック風に仕上げたかった、マイルズの意図も感じさせれます。
(曲のタイトルとメロディで、スコット・ウォーカーのカヴァーだと、すぐに気付いた私も、よっぱどのロック・マニアなのだと、自分自身に関心してしまいましたよ)

付け加えるならば、"Time Of Your Life"のMVは、マイルズの愛犬とミニのコンバーチブルに乗ってブライトンまでのドライブを楽しむ様子が写し出されています。
女性から見ると。マイルズと擬似デートをしている感覚になるようで、YouTubeで、女性ファンらしきコメントにハートマークのオンパレードで、マイルズにぞっこんであると分かり、微笑ましいです。


マイルズ・ケイン、"ワン・マン・バンド"の感想

ONE MAN BAND

私が大ファンである、マイルズ・ケインがアルバム、"ONE MAN BAND" が8月4日にリリースしました。
私は、ダウンロード、CD、ヴァイナルと3つの音源を予約していました。
しかし、何と言ってもダウンロードが早いです。

日本の時刻で、8月5の午前8時が、英国の午前0時となります。
同時に、Apple Musicで"ONE MAN BAND" がダウンロードされ、すぐ聴きました。
私が、日本で最も早く"ONE MAN BAND" を早く聴いた日本人だと、自信を持って公言出来ます。

前置きは、その辺にしておきまして、"ONE MAN BAND" の内容は、『ロック・アルバム!』に尽きます。
次から次へと、矢継ぎ早にアップテンポのロックな曲のオンパレードです。

リリース前のインタビューで、マイルズが述べていたように、ピアノやホーンは一切使われず、エレクトリック・ギターとベースとドラムという、ロックの最低限のフォーマットでレコーディングされています。
ゆえに、元からロック・ギタリストであったマイルズのエレクトリック・ギターが炸裂しています。

ちなみに、プロデュースはマイルズの従兄弟で、ザ・コーラルのボーカリストであるジェイムズ・スケリーによってプロデュースされているのが特徴です。
また、ドラムはやはりザ・コーラルのドラマーであり、従兄弟のイアン・スケリーが叩いています。

そんな『一族で作られたアルバム』が、ギンギンにロックな"ONE MAN BAND" を聴きますと、どこまでロックな一族なのかと思ってしまいます。

One Man Band [12 inch Analog]
Miles Kane
Universal Uk
2023-08-11




私が好きなThe Who、ポール・ウェラー、マイルズ・ケイン!

MY GENERATION / LTD.ED

私が好きなバンドを挙げるとしますとThe Who、ポール・ウェラー、マイルズ・ケインです。
この3者は何度もこのBlogで取り上げているので、知っている方も多いと思います。

まずは、The Whoですが大ファンなので全盛期のアルバムは全て好きです。
しかし、ファースト・アルバムはThe Whoのサウンドやソングライティングの原点だと思い、気が付いたらよく聴くアルバムになっていました。
特に"The Kids Are Alright"は、私が10代の頃から大好きな曲です。



Heavy Soul

次にポール・ウェラーですが、長い活動期間に多数のアルバムをリリースしています。
ザ・ジャム、スタイル・カウンシルとしても活動しましたが、私はソロ活動の時代が一番好きです。

そのポール・ウェラーのソロ・アルバムで、一番好きなアルバムが"Heavy Soul"です。
タイトル通り、サウンドがエッジを効かせていて、ポール・ウェラーのエレクトリック・ギターのサウンドを存分に楽しめるアルバムとなっています。
"Peacock Suit"は、その"Heavy Soul"に収録されている代表的な1曲です。



Don't Forget Who You Are

マイルズ・ケインは、その活動初期から注目し、その動向を追っているアーティストです。
現在、30代半ばのマイルズ・ケインですが、繊細そうな若き日から、どんんどん逞しくなって行き、今は大御所なアーティストと共演するまで成長までになりました。

マイルズ・ケインで一番好きなアルバムは、"Don't Forget Who You Are"です。
このアルバムで、ポール・ウェラーなどUKの大物アーティストと曲を共作するなど、本当に努力を伺い知ることが出来る力作のアルバムです。

収録曲は好きな曲ばかりですが、タイトル曲の"Don't Forget Who You Are"が、聴いていまして心地良くなって行きます。



私が好きなThe Who、ポール・ウェラー、マイルズ・ケインの共通点は、モータウンに影響を受けたギター・ロックを演奏することだと思います。
そんなモッズなアーティスト達が私は好きです。

My Generation (mono)
Who
Polyd
2012-11-16



Heavy Soul
Weller, Paul
Universal Int'l
1997-08-05



Don't Forget Who You Are
Kane, Miles
Colum
2015-08-08

マイルズ・ケイン、"チェンジ・ザ・ショウ"の感想

Change the Show

1月21日に、マイルズ・ケインのアルバム、“Change the Show”がリリースされ、聴き込みました。
感想は一言で言いますと、『モータウン風』です。

かねてからマイルズはモータウンから影響を受けた曲をソングライティングしたり、カヴァーをしたりしていました。
なので、マイルズらしいアルバムと言えるでしょう。

しかし、サウンド作りから、徹底してモータウン風にしたアルバムは、“Change the Show”が初めてだと思います。
アルバムでは、これまで導入して来なかったホーン・セクションまで導入されています。

しかし、モータウン風のサウンドに、マイルズのサイケデリックで個性的なギターの音色が合うのかと危惧しました、これがまた馴染んでいるのです。

特に、女性シンガーソングライターのコリーヌ・ベイリー・レイをフィーチャリングした
"Nothing's Ever Gonna Be Good Enough" は、Spotifyの再生回数を猛烈に伸ばしている大人気の曲となっています。
確かに、これまでマイルズの曲にはなかったキャッチーさを備えています。




CHANGE THE SHOW
MILES KANE
ADA/BMG RIGHTS MANAGEMENT
2022-01-21

マイルズ・ケインが歌う"マネー"

You've Always Been Here

The Jaded Hearts Club (ザ・ジェイディド・ハーツ・クラブ)でマイルズ・ケインが、"Money (That's What I Want)"のカヴァーのボーカルを取っています。

"Money (That's What I Want)"はモータウンのシンガー、バレット・ストロングがオリジナルです。



オリジナルでは、モータウン・サウンドとバレット・ストロングのソウフルなボーカルが魅力の曲となっています。

"Money (That's What I Want)"は、ビートルズがカヴァーして世間に、この曲を再認識させました。



ビートルズのバージョンは、完全にロックな演奏となり、ジョン・レノンは渾身のシャウトをしています。

そして、The Jaded Hearts Clubのバージョンです。



まず、The Jaded Hearts Clubの演奏はオルタナ風になりました。
マイルズ・ケインのボーカルは、オリジナルのバレット・ストロングではなく、ジョン・レノンのバージョンを参考にしているようです。
マイルズも、しゃがれた声でシャウトしていますが、その歌声が、どこかエレガントに聴こえてしまうので不思議です。

ボーカルの声質から受ける印象の不思議さを実感致しました。

You've Always Been Here
Jaded Hearts Club
Infectious Music
2020-10-02

マイルズ・ケインが歌うザ・ジェイディド・ハーツ・クラブ

You've Always Been Here

マイルズ・ケインの大ファンの私です。
マイルズがバンドのメンバーとなった、The Jaded Hearts Club (ザ・ジェイディド・ハーツ・クラブ)の待望のアルバム"You've Always Been Here" を聴き込みました。

バンドの名前の通り、初期のビートルズを連想させるカヴァー・バンドです。
そして、集まったメンバーが凄いです。

"You've Always Been Here" は、ザ・ズートンズのショーン・ペインがドラマーですが、他のメンバーが、マイルズをはじめ全員ギタリスト出身です。
ニック・セスター、マシュー・ベラミー、グレアム・コクソン、ジェイミー・デイヴィスは、それぞれ個々の活動ではギターを抱えてプレイします。

しかし、個性的なギターを弾くマイルズと、リズム・ギタリストのニック・セスターはボーカリストとしてThe Jaded Hearts Clubで歌っています。

マシュー・ベラミーも、なかなか良いギタリストですが、マシュー・ベラミーがギターを弾きますと、途端にミューズになってしまいますので、ベースを弾いているは賢明だと思います。
集まったメンバーの中で、最もギタリストとしてのイメージが強いグレアム・コクソンが、リード・ギターを弾いているのは納得が行きます。

バンドのサウンドで驚きましたのは、マシュー・ベラミーの爆音ベースの音色です。
ミューズで聴かせるあのギターの音が、そのままベースの音色になっているのです。

The Jaded Hearts Clubは、主にモータウンのカヴァーを取り上げていますが、私が気に入りましたのは、ガレージ・バンドであるソニックスのカヴァー、"Have Love Will Travel"です。
マイルズがボーカルを取っています。
これぞ爆音です!




You've Always Been Here
Jaded Hearts Club
Infectious Music
2020-10-02


マイルズ・ケイン×フレッドペリーの最高傑作

Mailes Kane

私の記憶が正しければフレッドペリーは、2017年のAWシーズンから、マイルズ・ケインとのコラボ商品を発表していたと思います。
以後、毎シーズンに渡りコラボレーションしているので、もう5シーズン目に入るかと思います。
マイルズ・ケインとフレッドペリーのどちらも大好きな私は、コンスタントに購入して来ました。

そして、ついにマイルズ・ケインとフレッドペリーのコラボ商品の、最高傑作に出会いました!
上の写真のフェイクファーのピーコートです。
私はファッション好きですが、本当に素晴らしい仕上がりになったと思います。

Miles Kane

まずは、表生地は黒いベロアで出来ています。
そして、襟から裏地にかけては、黒いフェイクファーで仕立てで、着ると凄く暖かいです。
同じ黒で分かり難いかと思いますが、上の写真でベロアとフェイクファーの境目を撮影致しました。

Miles Kane

そして、フレッドペリーと"Miles Kane"のタグを撮影致しました。
ゴールドのチェーンが、マイルズを連想させます。

ちょっと値段は張りましたが、"最高傑作"なので、大切に着ようかと思っています。

マイルズ・ケイン、努力のサクセス・ストーリー

Rascalize

4日は、終日マイルズ・ケインの全音源を聴いていました。
マイルズの活動を見ますと、まさに努力の人に感じられます。

マイルズは、リバプール近郊の人口約30万人都市、ウィラルの出身です。
ウィラルのマージー川を挟んだ対岸に、リバプールがあります。
ウィラルからリバプールは、車で20分と、まさに近郊です。
ちなみに、リバプールは人口約47万人都市です。

リバプールとウィラルのエリアはマージー川を挟んで、約80万人近い人々が居住する人口密集地帯であることが分ります。
マイルズは18歳の頃からギターを担いで、リバプールまで行ってリトル・フレイムスという女性ボーカルのバンドで、リード・ギタリストとして活動していました。


リトル・フレイムスの"Goodbye Little Rose"はMVとして、公に映像で初めて登場したマイルズが撮影されています。
殆どボーカルのエヴァさんを中心に撮影されていますが、マイルズはバンドの中で、一歩前に出てコーラスを入れて、当時からバンドでは目立っていたことが分ります。

転機は21歳の時に訪れました。
マイルズはリトル・フレイムスのベーシストとドラマーと共にザ・ラスカルズというバンドを組み、リード・ボーカル&リード・ギター、そしてメインのソングライターとして、まさにフロントマンとして活動するようになりました。


次の転機は22歳の時で、リトル・フレイムスとザ・ラスカルズで、アークティック・モンキーズのオープニング・アクトを務めた縁で、アークティック・モンキーズのフロントマンのアレックス・ターナーとバンドを組みました。
それが、ラスト・シャドウ・パペッツです。


2人のフロントマンからなるラスト・シャドウ・パペッツは、セールス及び評論家筋の双方で大成功を収め、やがてマイルズはロンドンに住むようになり、ザ・ラスカルズは消滅しました。
その後はソロ活動を始めるようになり、ノエル・ギャラガーやポール・ウェラー、アンディ・パートリッジなどのUKロックの大物と共作し、成功を収めるようになりました。

XTCのアンディ・パートリッジとソングライティングで共作した、"Better Than That"はマイルズの代表曲の1曲となりました。

そして、現在はロサンゼルスに拠点を置いて活動をしています。
ウェラルからリバプールへ、リバプールからロンドンへ、ロンドンからロサンゼルスという人生は努力で勝ち得た成功なのだと思います。


"Loaded"のロサンゼルスの夜景をバックに歌うマイルズは、リトル・フレイムスやラスカルズのようなローカルなインディ・ロックのバンドで活動していたことなど、想像も付きません。

Rascalize
The Rascals
Deltasonic / Hostess
2008-07-08

3ヶ月未満で新曲を2曲もリリースしたマイルズ・ケイン!

Blame It On The Summertime

2019年6月12日に"Can You See Me Now" をリリースしたマイルズ・ケインです。
すると、今度は2019年9月4日に"Blame It On The Summertime"をリリースしました。
まだ3ヶ月も経っていないのに、新曲を発表するとは、マイルズのクリエイティブな才能が充実している証拠だと思います。

私は事前にマイルズのInstagarmで、9月4日に"Blame It On The Summertime"のリリースを告知されていましたので、Spotifyで予約しまして、9月4日の朝起きてすぐに聴きました。
本当に、便利な時代になったと思います。

"Blame It On The Summertime"を最初に聴いた感想は、マイルズの個性的なギターの音色の主張がないことに気付きました。
よく聴きますと、イントロで少し個性を披露し、リズム・ギターで控えめに主張しています。

曲そのものは、『グラムロック+ビーチ・ボーイズ+マイルズ節』といった所でしょうか?
Lylicsは、最近のマイルズの曲に多い、未練がましい失恋ソングです。
恋愛に関し開放的なイメージを持つ夏を、"Blame It (非難する)"ですからね。

"Blame It On The Summertime"をリリースしたタイミングが、真夏の8月ではなく9月であることもポイントかと思います。
"夏を非難する"という曲で、ビーチ・ボーイズ風な曲調を演奏することで、皮肉っぽく聴こえる所が、マイルズのイギリス風の皮肉や、キンクスの影響なども感じられます。

"Can You See Me Now"と"Blame It On The Summertime"は、アルバム"Coup de Grace"と作風が同一であることから、アルバムのアウトテイクのようにも聴こえますが、新たにレコーディングした曲である可能性も否定出来ません。
その真実は、時間が解決してくれるかと思います。

いずれにしましても、アルバム未収録の曲を年に2曲もリリースするのは、マイルズのキャリアで初めてのことなので、マイルズの創造性が高まっていることは、否定できません。

下のYouTubeで、"Blame It On The Summertime"を聴くことが出来ますが、曲がリリースされたばかりで、まだMVは出来上がっていないようです。




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