★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

PaulWeller

私が好きなThe Who、ポール・ウェラー、マイルズ・ケイン!

MY GENERATION / LTD.ED

私が好きなバンドを挙げるとしますとThe Who、ポール・ウェラー、マイルズ・ケインです。
この3者は何度もこのBlogで取り上げているので、知っている方も多いと思います。

まずは、The Whoですが大ファンなので全盛期のアルバムは全て好きです。
しかし、ファースト・アルバムはThe Whoのサウンドやソングライティングの原点だと思い、気が付いたらよく聴くアルバムになっていました。
特に"The Kids Are Alright"は、私が10代の頃から大好きな曲です。



Heavy Soul

次にポール・ウェラーですが、長い活動期間に多数のアルバムをリリースしています。
ザ・ジャム、スタイル・カウンシルとしても活動しましたが、私はソロ活動の時代が一番好きです。

そのポール・ウェラーのソロ・アルバムで、一番好きなアルバムが"Heavy Soul"です。
タイトル通り、サウンドがエッジを効かせていて、ポール・ウェラーのエレクトリック・ギターのサウンドを存分に楽しめるアルバムとなっています。
"Peacock Suit"は、その"Heavy Soul"に収録されている代表的な1曲です。



Don't Forget Who You Are

マイルズ・ケインは、その活動初期から注目し、その動向を追っているアーティストです。
現在、30代半ばのマイルズ・ケインですが、繊細そうな若き日から、どんんどん逞しくなって行き、今は大御所なアーティストと共演するまで成長までになりました。

マイルズ・ケインで一番好きなアルバムは、"Don't Forget Who You Are"です。
このアルバムで、ポール・ウェラーなどUKの大物アーティストと曲を共作するなど、本当に努力を伺い知ることが出来る力作のアルバムです。

収録曲は好きな曲ばかりですが、タイトル曲の"Don't Forget Who You Are"が、聴いていまして心地良くなって行きます。



私が好きなThe Who、ポール・ウェラー、マイルズ・ケインの共通点は、モータウンに影響を受けたギター・ロックを演奏することだと思います。
そんなモッズなアーティスト達が私は好きです。

My Generation (mono)
Who
Polyd
2012-11-16



Heavy Soul
Weller, Paul
Universal Int'l
1997-08-05



Don't Forget Who You Are
Kane, Miles
Colum
2015-08-08

ベンシャーマンのスーツを愛用する、私が好きなモッズな曲達

Liberty

私は、ベンシャーマンのスーツを愛用しています。
ベンシャーマンはモッズ・ファッションの代表的なブランドです。

そんな私が愛する音楽は、モッズ系のアーティスト達です。
The Who、ポール・ウェラー(ザ・ジャム、スタイル・カウンシル、ソロ)、マイルズ・ケイン(ラスカルズ、ラスト・シャドウ・パッペッツ、ソロ)です。

我ながら、分かりやすい趣味ですが、この3組で、1960年代〜2010年代のUKロックの全時代を網羅出来るので不思議です。
これから、1960年代以降のDecadeに1曲ずつ、紹介して行こうかと思います。

やはり、一番好きなバンドはThe Whoです。
'60年代にリリースされた"Subustitute"は、後年のロックに影響を与えた偉大な曲です。



'70年代の曲は、ザ・ジャムでしょう。
"The Eton Rifles"は、ポール・ウェラーのソングライティングのスタイルが、完成しつつあった時代だと思います。


'80年代はスタイル・カウンシルだと思います。
"Solid Bond In Your Heart"は、モロにモータウン風の曲調である軽快な1曲です。


'90年代はポール・ウェラーのソロが見事です。
ちょっとポール・ウェラーに依存し過ぎでしょうか?
それだけ、ポール・ウェラーが長年に渡り、安定した活動であったことを裏付ける証拠だと思います。
"Hung Up"は、ロック風のサウンドでありますが、美しいメロディが、私のツボに入ります。



'00年代はマイルズ・ケインとアレックス・ターナーのラスト・シャドウ・パッペツです。
"The Age Of The Understatement"は、スコット・ウォーカー風の曲を、20代の若者達がソングライティングし、レコーディングしていることに当時は驚きました。


そして、'10年代はマイルズ・ケインのソロですね。
"First of My Kind"は、モータウン風のサウンド作り込みが素晴らしい曲だと思います。


改めて聴きますと素晴らしい曲ばかりです。
どの曲も、問答無用の名曲を並べたつもりです。
ただ、他の方が聴いたら、何と思うか伺い知ることは出来ません。

このMVを私も、ぶっ続けで観てみましたが、どれもメンズのファッション誌のようにオシャレであることと、モータウン風のリズムとメロディがポイントだと感じました。

久し振りにポール・ウェラーを聴いたら…

BBC













昨日、久し振りにポール・ウェラーの“At the BBC”を聴いたら、以前聴いた時より、なかなか良く感じました。

ポール・ウェラーは、長いキャリアの中で、様々な音楽ジャンルにチャレンジした方なので、ロックに留まらず、音楽の幅が広いように感じます。
一時期、ポール・ウェラーは、R&Bやジャジーな曲調が多い、スタイル・カウンシルを結成して『ロックから離れた』と批判された時がありましたが、今はちゃんとロックをやっています。
しかし、同じロックでも、あらゆるジャンルの音楽をやった経歴が滲みでるような響きをしている気がするのです。
結局、結果的にスタイル・カウンシルは、ポールにとって、やっておいて良かったキャリアだったのだと感じました。

At the BBC
At the BBC
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As Is Now

ポール・ウェラー(Paul Weller)の“As Is Now”を聴いています。
このアルバムは、2000年以降のポール・ウェラーのアルバムで一番ロック色が強くて気に入っています。
(リリースは2005年)
本当に、ポール・ウェラーは好きなミュージシャンです。
近年もコンスタントにアルバムをリリースするなど、音楽に対するその前向きな姿勢に好感を持っています。

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新しいことにチャレンジしていく精神

Sonik Kicks








ポール・ウェラー(Paul Weller)の新しいアルバム、“Sonik Kicks”を遅ればせながら、聴きました。
そしたら、その内容が意外にも良くて驚いています。
今作の特徴ですが、'70年代ドイツのロックのスタイルである、クラウト・ロックの手法を大胆に取り入れている所です。
これまでのポールのキャリアからすると、クラウト・ロック的なアプローチをするなんて考えもしなかったからです。
今年で54歳になるポール・ウェラーですが、新しいことにチャレンジしていく、その精神に脱帽します。
因みに、3月26日にはUKのアルバムチャートで1位になったそうです。
納得!

Sonik Kicks
Sonik Kicks
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大人になって良さが分かった音楽

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最近、かなり久しぶりにスタイル・カウンシル(The Style Council)の
“コンフェッション・オブ・ア・ポップ・グループ (Confesstions of A Pop Group)”を聴きました。
スタイル・カウンシル、通算4枚目のアルバムで、結果的に彼らの最後のアルバムになったいわく付きのアルバムです。
リリース当時、CDを聴いた後、私はガッカリして、スタイルカウンシルの失敗作だと思いました。
ポール・ウェラーは、一体どうしてしまったのかと…。
また、批評家も、当時このアルバムを酷評していたので、そんなメディアの影響もあり、完全に私の中では“コンフェッション・オブ・ア・ポップ・グループ ”は失敗作だと思い、『二度と聴くものか』と思いました。
でも、私はその当時、パンク・ロックが大好きな小僧だったので、大人の魅力たっぷりな、このアルバムを聴いても、その良さが分かる筈もありません。

先日、思いつきで、このアルバムを聴いてみた所、その良さに目から鱗が落ちました。
その良さに気付いたに気付いたのは、私自身が大人になったことと、時代がようやく彼らに追いついたからでしょう。
スタイル・カウンシルは、当時何でも最先端の音楽的アプローチをしていたユニットですが、最先端過ぎて誰も理解できなくなってしまったのでしょう。

それを考えると、ポール・ウェラーは、とんでもない才能の持ち主のように感じてしまうのです。

Confessions of a Pop Group
Confessions of a Pop Group
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伝統と革新

Paul Weller

イタリア、スペイン、イギリスの三国は、深く長い伝統に基づいた文化を築き上げています。
イタリアは、ファッションやスポーツカーなどに、顕著にそれが表れています。

スペインは、ピカソやダリ、ミロなどの偉大な芸術家を排出し、スペイン語は本国だけでなく、中南米など広い地域で公用語になっています。

イギリスは、音楽やファッションの流行の発信基地で、何よりも英語が世界の共通語にした功績は偉大です。
今や、サッチャー時代の不況から立ち直り、1人当たりのGDPは、日本を追い越してしまいました。
この三国の共通点は、過去に世界No.1になった経験がある国です。

言わば、先進国としての伝統がある国です。
日本が世界経済の表舞台に立ったのは、60年代からなので、先進国としての伝統は、僅か50年しかありません。

しかし、この三国は100年単位に渡る長き伝統があり、特にイタリアなどは、千年単位の伝統があります。
でも日本も、半世紀も経てば、そろそろ、そういった伝統が築き上げ上げられても良いかなと思います。

伝統がなければ、革新は絶対に生まれません。よく、『イギリスのような伝統的な国から、ビートルズやセックス・ピストルズのような人達が突然出て来るのは驚きだ』と言われますが、私は驚きません。
しっかりとした伝統に裏付けされた革新だからです。

ポール・ウェラーという人は、伝統と革新との間を激しく揺り動く人です。
成熟した国イギリスで、スーツ姿で革新的なロックを演奏している姿は、新しいのか、伝統的なのか解らなくなります。
ロックそのものも、伝統芸能になりかかっていた時代に、次々と新しいアプローチを試みる一方、その伝統に敬意を表したりします。

その姿は、イギリスにおいて、100年前の建築物に、リフォームを施して、最先端の内装にしてしまう センスに似ています。
目先の部分は最先端でも、その周囲は、伝統に裏付けられているので、文化として圧倒的な存在感を放ちます。

日本も、そんな成熟した国になる時が、やって来たのかもしれません。
高度経済成長期の世代は、もう孫まで授かり、その記憶は、日本人のDNAに、しっかりと刻まれています。
もう誰の眼から見ても、日本は新興国には見えません。
60年代から70年代初頭にかけて建築された、古いビル群を眺めていると、ついついそんな事を、考えてしまうのです。

※この記事は、2019年7月4日に、投稿当時の文章を損なわない程度に修正致しました。

In The City

Paul Weller

In The Cityは、時々無性にに聴きたくなるザ・ジャムのデビュー曲。
実は同名異曲のザ・フーの曲がありますが、ザ・ジャムの方が有名です。
ザ・フーが1966年の曲で、ザ・ジャムの方が1977年の曲です。

でも、ザ・フーIn The Cityと、ザ・ジャムIn The Cityは歌の出だしがかなり似ています。
作曲したポール・ウェラーをはじめ、ザ・ジャムのメンバーは、初期のザ・フーの音楽とビジュアルイメージそっくりにしていた位ですから、当然この曲は知っていると思います。

私が興味深いのは、ポール・ウェラーが曲を作る際のプロセスが垣間見える所です。
恐らく、ザ・フーのIn The Cityをカバーして、色々いじり回してザ・ジャムの同曲が完成したと思われます。
歌の出だしが以外は全く違う曲であるし、何よりもあの強烈なイントロを思い付いただけでも素晴らしいです。

あのイントロをフルボリュームで聴くと、とんでもない事になります。
興味がある方はCDを買って、ヘッドホンか、カーステレオでフルボリュームで聴いてみて下さい。
私は耳から血が出るかと思いました。
この曲をタイトルに冠したザ・ジャムのファーストアルバムも素晴らしく、UKロックに興味がある方は必聴であると思います。

In The City

アルバム全編を通して、激情的に激しいギターサウンドの高速な曲が散りばめられています。
これは殆んどパンクロックの影響下にあるアルバムです。

このバンドはよくジャンル分けで議論されますが、『パンク』と紹介される時もあれば、『モッズ』と紹介される時もあります。
しかし、モッズは基本的にファッション用語であるし、パンクであるとすれば、曲調がモータウン系に寄り過ぎています。

まあ、強いてジャンル分けするならUKロックという事でしょうか?
ザ・ジャムがブレイクした15年後にブリット・ポップと呼ばれるムーブメントが起こり、ブラーやオアシスが人気を博しますが、ザ・フーなどの60年代イギリスのバンドの影響を下地に、モダンなロックの曲を作るという方法論はザ・ジャムを踏襲したものだと思われます。

※この記事は2020年12月6日に、投稿当時の原文を損なわない程度に編集致しました。

IN THE CITY
JAM
POLYD
1997-09-01


ポール・ウェラー

Paul Weller

ポール・ウェラーは、言わずと知れたUKロックの大御所です。
知らない人に説明すると、1977年〜1982年までザ・ジャムというロックバンドで活躍し、1983年〜1989年までザ・スタイル・カウンシルというユニットでモータウンやジャズ、R&Bなど、あらゆるスタイルを取り入れた斬新なポップスを作りました。
その後は、ポール・ウェラー自身のソロで活躍して、貫禄あるロッカーとして活躍しています。

何が凄いかというと、ザ・ジャム、ザ・スタイル・カウンシル、ソロと全て成功し、イギリスにおいて、20年以上にわたりヒットシングル、ヒットアルバムを出していることです。
何故かこの方は日本人にも受けが良く、日本でもそこそこの人気を得ていて、ある年代は信奉者まで居ます。ポール・ウェラーの音楽の良さを一言で言うと、次の3事項に要約されます。

1.美メロを作れる
2.そのコクのある歌声
3.がむしゃらにかき鳴らすギター。

これに尽きると思います。その才能はかなり早熟で、ザ・ジャムとしてデビューした時は18歳でした。
その音を年代順に聴くと、一人の男が成長する様が良く分かります。

ザ・ジャムはお世辞にも上手なバンドではありませんがキャリアを重ねていくうちに、ポールが美メロを作曲するテクニックを身につけていく様が良く分かります。
ポール・ウェラーの作曲のクオリティーが高くなり、かつバラエティーに富む曲になっていき、ザ・ジャムでは演奏できなくなってきました。
ライブでもレコーディングでも、ゲストミュージシャンを大勢呼ぶことになり、バンドとしての体裁が保てなくなり解散しました。

Paul Weller


次に結成したザ・スタイル・カウンシルでやっとプロのミュージシャン達と仕事が出来るようになり、作曲やボーカルにおいてますます成長していきました。
しかしギターは、相変わらずがむしゃらにかき鳴らす感じであったので、音量を極力抑えていたり、ギターを曲に入れなかったりしました。
モータウン風のブラスの入ったポップスは、まさに良質のポップ職人でした。
しかし、ザ・スタイル・カウンシルは、あまりに多様な音楽スタイルを取ったため、収集が付かなくなり解散。

Paul Weller

その後、90年代に入り、自身のソロを始めましたが、モータウン風のザ・スタイル・カウンシルと打って変わって、ストレートなロックを始めました。
しかしここでも、きちんとしたミュージシャンをバックに丁寧に作られていったので、ザ・スタイル・カウンシルの経験は生かされています。

ストレートなロックなので、ポールのギターはがむしゃらにかき鳴らしていますが、ザ・ジャムやザ・スタイル・カウンシルの頃より数段上手くなっています。
この頃になると、若いイギリスのミュージシャンからリスペクトされるようになり、『スタンリー・ロード』などの名作も発表されました。

これだけ長く息の長い活動が出来るのは、やはり美メロを作曲する能力が、並外れて天才的だからではないかと思います。
何しろ彼は18歳の頃からただ者ではなかったのだから。
最近はルックスも貫禄が出てきて、UKロックの親分みたいな頼もしさが出てきています。

※この記事は2019年9月16に、投稿当時の文面を損なわない程度に編集致しました。
※上の写真は下記の"Hit Parade"の映像を、投稿当時に撮影したものです。

Hit Parade/ [DVD] [Import]
Paul Weller
Yep Roc Records
2007-02-06

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