★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

Who'sNext

私的に選ぶロックアルバム3選 その2

29日から引き続き、もしロックマニアの私が、個人的に大傑作だと思うロックのアルバムを3枚選ぶとしたら、何を選ぶだろうかと考えてみるシリーズの続きです。
やはり、私の感覚が音楽誌専門家の見解と、どう乖離しているか、参考にするために、あえてローリング・ストーン誌が選ぶオールタイムベストアルバム500の順位と併記して紹介していきます。

次に選ぶ素晴しいと思うロックアルバムば、ザ・フー(The Who)の“Who's Next” (フーズ・ネクスト)です。
ローリング・ストーン誌では、28位です。
なぜ、“Who's Next”というアルバムを選ぶかと言いますと、私が一番好きなバンドが
The Whoで、そのバンドの一番完成度が高いアルバムが“Who's Next” だからです。

実は日本では、なぜかThe Whoのファンが他の国と比べて、少ないことが有名?です。
ロック好きな年上の方と飲みに行くと、私が『フーが好きだ』と言うと、『なぜ、ストーンズじゃないんだ!』、『なぜツェッペリンじゃないのか!』と言われてしまうほどです。
私の好みからすると、ストーンズのR&Bっぽいノリの音より、フーの方が、もっとラウドでロックっぽい音なので好きなのです。
ツェッペリンはフーよりハードな音ですが、個人的な好みからすると、重たく感じてしまうのです。
更に、初期のフーの衣装が、モッズファッッションで決めているので、よりファッション性が高く、オシャレな印象があるので、ビジュアル面も含め、個人的にフーが好きなのです。

Who's next












“Who's Next”について簡単に説明すると、長いフーの全キャリア上、ソングライティング及び演奏テクニックが頂点の時に発表されたアルバムなのです。
特に有名な曲は、海外ドラマCSIのテーマ曲になり、ロンドンオリンピックの閉会式で演奏された“Baba O'Riley”(ババ・オライリー)です。

“Who's Next”の頃の、ソングライターのピート・タウンゼントの天才振りは素晴しく、1971年の段階で、“Baba O'Riley”のようなシンセサイザーをリズム楽器として使用して、現代のモダンなロックと遜色のないサウンドを作り上げていることです。
ピートだけでなくボーカルのロジャー・ダルトリー、ベースのジョン・エントウィッスル、ドラムのキース・ムーンのプレイ全てが素晴しい一枚です。

フーズ・ネクスト+7
フーズ・ネクスト+7

Won't Get Fooled Again

Who's next

Won't Get Fooled Again Againは、邦題で『無法の世界』と名付けられたザ・フーの代表的な曲の中の1曲です。
現在でも、ライブの本編の締めくくりに演奏する人気の高い曲目です。
この曲を特徴付ける要素は2つあって、ディストーションが効いたギターが炸裂するハードロックサウンドと、シンセサイザーをリズム楽器として使用したSF風ののサウンドが融合しています。

この曲は1971年にリリースされたアルバム“Who's Next”の最後を飾る曲ですが、このアルバムでは、全編を通してシンセサイザーが使われています。
今から35年以上前なので、非常に画期的なサウンドである事が伺い知れます。
当時の他の進んだバンドも、シンセサイザーを導入していますが、この曲のようにリズム楽器として使用しているバンドは見当たりません。

実は私は10代の時はこの曲は、あまり好きではありませんでした。
なぜなら、8分以上の長尺演奏を聴いていると、イライラしたり飽きたりするからです。
また、10代の時はパンクに夢中であったため、先進的なアプローチも鼻に付いて感心しませんでした。

この曲の見方が変わったのは、ザ・フーのドキュメンタリーフィルム“The Kids Are Alright”を見てからです。
このドキュメンタリーフィルムの最後に、この曲をライブで聴かせてくれるのですが、このパフォーマンスが、また良いのです。
現在でも、ザ・フーを紹介する映像はこの時のパフォーマンスが使われる事が多いです。
このパフォーマンスについて、説明するとまた長くなるので割愛しますが、興味がある方は、“The Kids Are Alright”を見たら良いと思います。

また、“Who's Next”はどのロック名盤ガイドに必ず載っている位の名盤の誉れが高いアルバムなので、お勧めですよ。



※この記事は2016年2月7日に、投稿当時の文章を損なわない程度に編集致しました。

Who's Next
The Who
Polydor
2006-01-31


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