★絵描きの日記

加茂谷正俊のブログです。 絵画を中心に美術やっています。 公募展出展、グループ展や個展などもします。 2010年、2014年、2018年、2022年、富山国際現代美術展に参加。

iTunes

イギーッ!

The Stooges











連日、来る日も来る日もノイジーなロックばかり聴いている私。
11日は、なぜか朝から無性にThe Stooges (ストゥージズ)が聴きたくなり、iTunesでガンガン再生していました。
The Stoogesのアルバムでは、写真のファーストアルバムが、お気に入りです。
The Stoogesでは、やはりIggy Pop (イギー・ポップ)の狂犬の如く噛み付くようなボーカルが大好きです。
凶暴なボーカルなのに、どこか繊細さを感じさせる所が、イギーという人の不思議な魅力です。
この勢いのまま、The Stoogesの再結成新作アルバム、“Ready to Die”をAmazonで注文しました。

The Stoogesで伝説となっているのは、割れたガラスの上で、イギーがのたうち回って血まみれになるステージです。
当時、撮影された血まみれのイギーの写真を見て、私自身も恐怖を感じます。

そんなThe Stoogesを聴いていて、ふと感じたことは『大人のロック』という名前の雑誌がありますが、あの『大人のロック』という言葉自体がナンセンスだということです。
ロックは、大人などではなく、完全に『若気の至り』の音楽だと思うのです。
割れたガラスの上で、のたうち回る血まみれの、当時20代前半のイギーに『大人のロック』を感じさせられるでしょうか?
答えは否です。
個人的な思いですが、ロックは『若気の至り』を感じさせるものの方が良いように思うのです。
現在、65歳を過ぎたイギーでも、長髪を振り乱し、上半身裸&ムキムキの筋肉質の体でノイジーな曲を歌う姿に『大人のロック』は感じさせられません。

まぁ、そんな私も雑誌の『大人のロック』を2〜3回ほど、購入したことありますけど…。
もし『大人のロック』で、The Stooges特集が組まれましたら、また購入するかも知れませんね。

Stooges (Dlx)
Stooges (Dlx) [CD]

嫌いと思っていたアルバムにハマった瞬間

Beatles for sale













16日から、やたら空腹感と眠気があると感じていました。
その日の夜は、早々とベッドに入り、ぐっすりと眠っていたのですが、翌17日の朝から、くしゃみの連発がみられ、風邪を引いたと悟りました。
17日は日曜日だったので、急いでドラッグストアへ車を走らせ、風邪薬を購入して服用したら、くしゃみは、ピタッと止まりました。

そんな私が最近、ハマっているのがビートルズのアルバム、"Beatles for sale"です。
ビートルズを、何で今頃話題にするかと言うと、この"Beatles for sale"は、ビートルズのアルバムの中で、一番地味で嫌いなアルバムだったからです。
だから昔から、数あるビートルズのアルバムの中でも、めったに聴くことはなかったのです。
しかし数日前、iTunesで何気なく再生したところ、思いのほか良く感じたのです。

そのジャケットからして陰気な感じがして、アルバム全体を覆う暗めのムードが苦手だったのです。
でも私も、ある程度年齢を重ねてきたからか、その良さが分かった感じがしました。
特に最初の4曲、“No Reply”, “I'm a Loser”, “Baby's in Black”,
“Rock and Roll Music”が素晴らしいと感じました。
この4曲は全て、ジョンがリードボーカルを取る曲です。
ビートルズのアルバムの場合、ジョンが光っているアルバムと、ポールが光っているアルバムがありますが、"Beatles for sale"の場合、間違いなくジョンが光っているアルバムですね。
特に4曲目の、チャック・ベリーのカヴァー、 “Rock and Roll Music”で、完全にノックアウトです。

そもそも、ビートルズの良さは、どんなに激しいロックを演奏しても、どことなく物悲しく聴こえる不思議な魅力から由来するものだと思います。
それは、10代の時に実母を亡くしたジョンとポールの、2人の少年の悲しみと絆が生み出されたものなのでしょう。
リードギターのジョージと、ドラマーのリンゴは、それをミュージシャンとして充分に理解していて、物悲しさを更に引き出していたのでしょう。
だから、'60年代にビートルズに金切り声を上げた女性達は、彼らのそのルックスの良さもさることながら、その『母を失った2人の少年の悲しみ』を、女性特有の母性が、直感的に感じ取ったから、その魅力に取り憑かれたのでしょう。
特に、この"Beatles for sale"のジャケット写真や、アルバム全体に漂う悲壮感も、如実にそれが現れていると思います。

後年、ビートルズが解散した時は、ジョンは年上の女性ヨーコと再婚し、ポールも年上の女性、リンダと結婚し、その失った母性を取り戻し、その絆も解消し解散に至ったのだと私は考えています。

さてと私は、Blogをアップしたら、また風邪薬を飲んで休もうかな?

Beatles for Sale (Dig)
Beatles for Sale (Dig)
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